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ねことヘアピン

唯梓SS中心に自由気ままに綴るブログです。

2010年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年07月

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アンケートSS【逆転!?@前編】

性行為的な表現が御座いますので、18歳未満の方の閲覧は禁止とさせて頂きます。



第1回アンケートSS「18禁」



【逆転!?@前編】



私、中野梓は1年年上の平沢唯先輩と正式なお付き合いをしている。



あれは1ヶ月前の事。
好きだと気付いた時から募るに募らせていた唯先輩への想いに耐えきれなくなった私は、玉砕覚悟で愛の告白をしたのだ。
そしたらなんと先輩も私の事が好きだったらしく、愛でたくここに一つの新しいカップルが生まれた。


晴れて恋人同士となった私達は順調に交流を重ねていき、付き合ってから初めて先輩の家でのお泊りをした際に、セックスまでも済ませてしまった。
…と言っても一緒のお風呂へ入って欲情してしまった私が襲い掛かる形でやってしまったんだけど…。



そんな私達はいつもラブラブだ。







「んぅ~美味しい~♪」



軽音部の部室では、いつもの様に練習前のティータイムが行われている。


私の可愛い恋人は、さっきから頬にクリームをくっ付けながらも無我夢中でケーキを頬張っていた。
それはもう頬が零れ落ちそうな程幸せそうな顔で。


そんなだらしの無い彼女に私は呆れながらも、そっと頬へとハンカチを当てる。



「もうっ…頬にクリーム付いてますよ。全く…唯先輩は私が居ないと駄目なんだから…」



ブツブツと憎まれ口を叩きながら、私は先輩の頬をハンカチで優しくなぞる。
軽く押してみると、ぷにぷにとした頬の柔らかさがハンカチ越しでも分かった。



(先輩のふにふにほっぺ…美味しそう…ごきゅり…)



私は生唾を飲みながらとっくにクリームが取れている先輩の頬をハンカチで撫で続ける。
ハンカチを当てられた先輩は最初きょとんとした顔をしながらも、すぐにいつものぽわ~っとした暖かい笑顔を作った。



「えへへ~ありがと~あずにゃん♪んちゅっ」



そして先輩はこちらを向いて笑顔でそう言うと、顔を一気に近付けて私の頬にちゅっとキッスをした。
マシュマロの様に柔らかい先輩の唇が、私の頬でプニッと潰れる。



「はうっ!?」



私の口から出る歓喜な悲鳴と共に、自分の中にある理性の糸が「プチッ」と切れた音がした。
唇の熱さ、気持ちいい感触、鼻孔を擽る先輩の甘い匂い。
それらは私を壊れさせるには充分であった。



(か、可愛い…!辛抱たまりません!)



「ゆ、唯先輩!!」



私は鼻息を荒くしながらガバッと座っている先輩の身体に抱きつき、控え目にふくよかな胸へ顔を埋める。
セーター越しからでも分かる、先輩の暖かい体温と胸の柔らかさ。
でもこの服の下にある胸がもっともっと柔らかい事を私は知っている。


顔をセーター越しに胸の部分へスリスリと擦り付けながら、鼻の穴を膨らませてクンクンと先輩の甘い匂いを嗅ぐ。
すると「あっ…」と切なく鳴く先輩の声が上から聞こえた。


胸から顔を離して見上げてみると、先輩は胸の中に収まっている私の事を潤んだ目で熱く見つめていた。
そんな先輩の瞳から視線を外す事なんて出来る訳がなく、私の腕は自然と先輩の首の後ろに回り、顔を近付けてぷるぷるな唇へと距離を詰めていく。


お互いの鼻息が顔に当たり合う、マジでキスする5秒前。
私はそっと眼を瞑る。


しかし唇と唇が当たりそうになった瞬間、誰かに肩を掴まれ私達は引き離されてしまった。



「はーい2人ともそこまでー。後は家でやってくれー」



律先輩は淡々とそう言うと、私達の頭をペシッと軽く叩いた。



「「いたっ」」



私と先輩は2人して同じ言葉を出す。


律先輩に叩かれて初めて、私は正気に戻った。
ここが部室であることをすっかり忘れていたのだ。
…と言うか唯先輩しか見えてなかった。



「まったく…隙を見せるとお前等はすぐイチャイチャイチャイチャ(ry。ここが部室って事忘れてるだろ!ちょっとは時と場所をわきまえろ。…なぁ、ずっと見てた澪もそう思うだろ?」



律先輩は呆れたように私達にそう言うと、いきなり顔の向きを代えてニヤニヤとした顔で澪先輩に話を振った。


やっぱり澪先輩もさっきの見ていたんだろうか…。
私達も顔を澪先輩の方へと向ける。



すると皆の視線が集中した事に気付いた澪先輩は、慌てて手に持っている雑誌のページを捲り出した。
しかしその雑誌の表紙は逆さまになっている。
どうやら澪先輩も私達の事を見ていたみたいだ。



「そ、そそんなのみみ、見てなかったから!!そそ、そそんなことよりそろそろ練習するぞ!律もドラム!!」



澪先輩は顔を真っ赤にさせて早口でそう怒鳴ると、勢い良く雑誌を閉じて真っ黒で長い髪の毛を靡かせながらスタコラとベースを取り出しに行ってしまった。



「へいへ~い」



澪先輩の予想通りの反応に満足したのか、律先輩はホクホクとした顔をして私達の肩を離しドラムの準備へと掛かった。



(チェッ…)



身体が自由になった私は心の中で舌打ちをする。
あと少しで唯先輩の柔らかい唇を堪能出来たのに。
皆さん空気を読んでくれれば良いものを…。



(皆さんもう少し……ってあれ?そう言えばムギ先輩は?)



さっきからムギ先輩が居ない事に私は今更気が付く。
こうゆう時1番率先して居そうな人なのに…。



『イイワー!スッッッゴク!イイワァァ!』


すると僅かだが部屋の隅っこから変な声が聞こえてきた。
それが誰なのかは何となく気が付いたが、確認のため私は目を向ける。

ウェーブの掛かったクリーム色の髪の人物は、こちらに背を向けて体を丸めてビデオカメラの録画を見ているみたいだった。
何の録画を見ているのかは聞かなくても分かる。
しかしそんな事をしていながらも、キーボードはきちんとセッティングされている所はさすがムギ先輩である。



(…私もむった…ギター出そう…)



先輩達が準備をし始めているので私も愛用のギターを取り出しに掛かる事にした。



『あずにゃんあずにゃん』



すると唯先輩がこそこそと後ろから私に近付き、小声で耳打ちをしてきた。



「はい?」



先輩の声に、私は反射的にそちらへ振り向く。
振り向いた先に先輩が居るのは当然だが、先輩は私の顔の間近に居た。
その思いもよらない距離のせいで、私の視界は見えなくなる。



「ちゅっ」



一瞬唇に柔らかい感触が当たる。
先輩が私の唇を奪ったのだと言う事に気付くのに少し時間が掛かった。



「えへへ…」



私から少し離れて悪戯そうに顔赤らめながら微笑む唯先輩。
そんな彼女につられて赤くなる私。


すると唯先輩は顔を赤らめたまま私に顔を寄せてきた。
私はまたキスをされるのかと思い、ギュッと眼を瞑る。



『あずにゃん…今日…私の家泊まりに来ない?…その…今日は憂も居ないから…』



先輩の声がハッキリと耳の中へ入った私はパチッと目を開ける。


先輩の家でのお泊り。
憂が居ない。
そして今、もじもじとしながら私を上目使いで見る先輩。


これがどういう意味を表しているのか。
頭の良い私にはすぐに理解出来た。



『は、はい!!いいいいいきますっ!!』



私はドモりながらも勢い良く返事をする。
すると先輩は嬉しそうにニッコリ笑い、トタトタと自分のギターを取り出しに行った。



楽器の準備も終わり練習が始まるが、私はさっきの先輩の笑顔にムラムラとしてしまい全く練習に身が入らなかった。
しかしそこは持ち前のテクニックで耐え切る。
練習を疎かにしては立派なギタリストとは言えないのだ。



*



なんとか無事大きいミスをする事もなく部活が終わった。
私は手早くギターの片付けをし、他の先輩方に挨拶をしてまだとろとろとギターを片付けている唯先輩の手を引いて早足で先輩の家へと向かった。








家の玄関を開けるなり、私は先輩の唇を強引に奪う。
舌を捻り込ませて最初から全開モードだ。


「ちゅるっ…くちゅ…じゅるっ」


「んちゅっ、ちゅぴっ…んふっ、れろっ…」


私達の唾液が絡み合う音だけが聞こえる。
先輩の言っていた通り、家の中には誰も居ないみたいだ。



「ぷあっ…あ、あずにゃ、ここ玄関…んむっ」



顔を離して私の体をやんわりと押し返す先輩の唇を私はまた塞ぎ、体重を掛けながら先輩を玄関の床に押し倒す。



「ちゅぱっ…はぁ…ゆい…良いよね?」



唇を離し、熱い吐息を吐きながら私は先輩の耳元で囁く。
私は二人きりの時だけ先輩の事を呼び捨てで呼んでいる。
先輩はいつでも呼んでと言うのだが、なんだかまだ照れ臭いのだ。


私は先輩のスカートの中に手を突っ込んで太ももをさわさわ撫で回す。
先輩の肌は少し汗ばんでいて、私の手のひらにしっとりと吸い付いてきた。



「だ、駄目っ…夜まで待って…それに今日は私が…あっ!?」



私は先輩の言葉を無視して指を太股からパンティの上へと滑らせる。
中指で中心へ押し当ててみると、少しだけ濡れていた。



「夜までなんて待てないよ…それに唯のココも濡れてるみたいだよ…?ふふ…家まで我慢出来なかったの?」



先輩の耳元で囁きながら、私は濡れている中心部分を重点的に中指で穿る。
パンティの上からでも先輩のあそこからはクチュクチュと厭らしい水音が鳴り始めた。



「ち、ちがっ…あ…っ…あっ、ふあぁ…ぁんっ」



パンティを指で強く押す度に先輩は善がり悶える。
そんな彼女を見て私はもっと深い所まで求めたくなる。



「…汚れちゃうから脱がすね」



私は先輩のパンティを太股らへんまでずり降ろし、片足だけ抜かせた。
パンティを足首に掛け、スカートを捲り上げていよいよ先輩の大事なアソコが露になる。

私よりも少し濃い茂みは、雫でしっとりと濡れてキラキラと輝いていた。
そっと膣の入り口に手を当ててみる。
すると先輩のアソコはとても熱く、既に中の方はとろとろになっているみたいだった。



「もう大丈夫みたい…指入れるね」



ツプッツププッ…


私は割れ目を優しく撫でながら、ゆっくりと中指を先輩の中へ侵入させていく。
充分濡れていたお陰で、なんなりと入れることが出来た。



「…今、第二関節まで入ったよ?」



「…ッはぁ…はぁ…はぁ…ッ…」



先輩を見ると、顔を真っ赤にして荒い呼吸を吐いている。
その表情は苦しそうではないのでどうやら痛くはないみたいだ。



「もう少し入れるね」



ツプツプツプッ…グプププッ


さらに埋めようとすると、先輩の膜のヒダはキュウキュウと痛いぐらいに私の中指を絞めつけてくる。
私は構わず最後まで指を奥へと差し入れた。



「あっ…んんっ!…んはぁ…はぁ…あはぁっ」



「指の付け根まで入っちゃった…動かすね?」



グプッ…クプ…ヌプッ…


奥までずっぽりと飲み込まれた指を少しずつほぐしていく。
何度か抜いたり挿したりすると、先輩の中は滑らかになり指の動きがスムーズになってきた。
私は安定した早さで抜き挿しをし始める。


クチュ、クチュ、クチュッ


「んっ…ふ…ぅっ…くっ…」



指を挿し入れる度に先輩のアソコからは卑猥な音が鳴る。
キスをしようと顔を近付けたら、先輩は耳まで真っ赤にさせて唇を噛んでいた。
どうやら声を出すのを我慢しているみたいだ。



(…小癪な…)



私は右上にある壁を引っ掻くように指を強く掻き回す。
何時もここを弄ると直ぐにイってしまうのだ。


グチュッ、グチュッ、グチュリッ



「あっ!?そ、そこらめっ!らめえぇ!!んあっ、ああぁあッ!」



咄嗟に先輩の腰は私の指から必死に逃げようとする。
駄目と言いながらも、開いた口からは涎が垂れていてとても気持よさそうだ。



「駄目じゃないでしょ?ほら…」



私はもう片方の手で暴れる先輩の腰を固定して、さらにそこの壁を強く擦る。
指の爪で軽くカリカリと引っ掻いてあげると、先輩は腰を高らかに上げた。



「ふああぁっ!?いッ…気持ち、いいッ…!あっ、あっ、あああぁ…ッふああぁああぁっ…ッ!」



先輩は大声を上げると、腰を上げた状態で果ててしまった。
先輩の膜はビクビクと痙攣し、私の指を何度も締め付ける。



「ッ…!んッ…!ふっ…」



「唯…可愛い…夜はもっと可愛がってあげるね…」



私はゆっくりと先輩から指を抜いて、舌を使いペロペロと指に付いた先輩の愛液舐め取る。
先輩の甘い味がしてとても美味しい。
私は夢中になって唾液ごと愛液を喉の奥へと流し込む。



「はぁ…はぁ…はぁ…」




この時私は指を舐めるのに夢中になりすぎていて、先輩の瞳の色が変わった事に気が付かなかった。






【逆転!?@後編】へ続きます。






こんばんわ。アンケートSSアップさせて頂きました。
後編はまだ書き上がってません…ごめんなさいorz
この後唯ちゃんはどう動くのでしょうか…!
さぁ続き頑張るぞー!

| 【逆転!?】 | 23:46 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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WEB拍手SS更新&アンケートリセット&新しいアンケート質問更新&コメ返信♪

WEB拍手SS更新しました。

【吾輩は梓である@前編】
これを唯梓と呼ぶのか少し妖しいですが、一応唯梓と言う事でお願いします・・・w
後一応続き物です。

アンケート集計見ました。
沢山の票有難うございます!
コメ書いて下さった方々もありがとうございます!
今回の結果は、「18禁」に決定です。
アンケートSSと言う形でアップさせて頂きますので、もう少しお待ち下さいませ^^

また、アンケートに新しい質問を更新しました。
今回の質問は少し変わっております。今ちょびちょび書いてある物を厳選して出させていただきましたw
集計結果で書くペースを決める感じで、一応全作品アップはする予定です^^

こんな感じで、またアンケートの方よろしくお願いします!


追記はコメ返信です。

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| 未分類 | 23:53 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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アンケートフォーム設置!

おはようございます。
少し面白そうなのでアンケートフォームとやらを設置させて頂きました。


携帯の方はメニューの中にある「あんけーと!」から入って頂けて、PCの方は右にあるブログパーツの一番上に表示されております。


このアンケートをSSの制作に参考にさせて頂きます。
そしてSSをアップさせて頂きましたら結果をリセット。と言う形でやっていこうかな、と考えております。


でも気まぐれなので勝手に18禁とか書き出しちゃう場合も御座いますのでww

かる~い気持ちで楽しんで下されば良いな、と思っております。


ではでは!是非1度覗いてみて下さいね^^

| 未分類 | 14:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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SSカテゴリ整理&お礼SS更新&10000hit感謝♪

今までの拍手SSをカテゴリに収納させて頂きました。
但し【にゃににゅにぇあずにゃん】だけはシリーズとさせて頂きましたのでw

そして新しい拍手SSをアップさせて頂きました。
いつもの如くPCの方も携帯の方も惚けているあずにゃんをクリックでお読み頂けます。

今回の作品は【トイレ】です。
題名的に危険に感じた方はお逃げ下さいwすこーしだけ下品なのです…すこーしですよ…?


後遅くなりましたが、10000hit有難うございます!
こんな駄文を読んで頂けるだけでも感謝、感謝の気持ちで一杯です。
これからも少しでも楽しんで頂けたら、と思います^^


では、これからも【ねことヘアピン】どうぞお付き合い下さい♪

| 未分類 | 21:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【律の災難】

【律の災難】



期末試験も終わり、待ちに待った連休が始まったと言う事で、私達HTT(放課後ティータイム)のメンバーは日帰り旅行をした。
何処に旅行に行ったの?とか、何しに行ったの?とかは、作者の都合の良い事情によりカットなので気にしないで欲しい。



そして現在、帰りの新幹線の中だ。
私達は3人がけのBOXシート席に座っている。
図面にすると


  律 唯 梓
窓       通路
  澪 紬


こんな配置になっている。
席の場所は特に話し合う事もなく、各自適当に座った感じだ。


旅の疲れで会話もなく、みんな自分の時間を過ごしている。
私は眠くもなく、することも無いのでボーッとしていた。

そんな時、隣に座っている唯が私の肩に頭を預けてきた。
(なんだ?)と思いながら顔を覗き込んでみると、唯は眠っているみたいだ。


「あら、唯ちゃん寝ちゃったわ」


ムギが私と唯を見てニコニコとしている。
何故ニコニコしているかまでは読めない。



「すごいハシャいでたもんな、唯」



「寝るのはいいんだが、肩重いんですけど…」



それに――



《ジィーーーーーーーー》




何か凄い視線を隣の隣の方から感じる。




「律先輩!!」




「な、なんだ?梓」



いきなり大声で名前を呼ばれたので、私は少し驚く。
梓の方を向くと、梓は私の肩付近をジッと見つめていた。




「席代わって頂けませんか」




「え…?だって梓、通路側が良いって…」



そう。
みんなでシートに座る際に『通路側座ってもいいですか?』とお願いしてきたのは梓なのだ。




「気分が変わったんです!景色が見たくなったんです!」




「け…景色って…」



私は窓に視線を向ける。
景色も何も、今新幹線は地下を走っている。
窓の景色は真っ暗だ。



私は真っ暗な窓の景色を見た後、梓の顔を見る。
梓は私(の肩)から視線を外さない。一歩も譲らない気だ。
仕方なく、私は梓と席を代わる事にした。


私が立ち上がったため、頭の支えが無くなった唯は起きてしまった。


「ふぉ!?……むにゃむにゃ…」


しかしまた直ぐにコックリコックリと頭を泳がせている。


私は通路側の席に座り直した。








新幹線はまだ地下を走り続ける。
地下を走っているせいか耳がキーンと鳴り、私は少し具合が悪くなってきた。

なんだか梓がさっきからニヤニヤとしていて気持ち悪い。
そんなに地下の景色が好きなんだろうか。…変な趣味だな。


すると、また肩がズシッと重くなった。



「…おい…またかよ」



唯がまた私の肩に頭を乗せてきた…って、げっ!?唯、涎垂らしてる!!
汚なっ!服に垂れ―――!?




《ギリギリギリギリギリ》




何か歯ぎしりの様な音が隣の隣の方から聞こえる。



「…律先輩、トイレ行ったらどうですか?」



「へ?」



私は自分の肩と梓を交互に見ながら返事をする。
やばい、唯の涎がやばい。



「だからトイレ行ったらどうですか?」




「い、いや…別に今は行かなくても…」



特に尿意も催してないし、トイレのある車両まで行くには少し遠いので面倒だ。



「今、行くべきです。膀胱炎なりますよ?いいんですか?
若年型慢性膀胱炎と言う20歳代~40歳代前半までの女性に特に多く発生する慢性膀胱炎があります。
簡単な尿検査では異常を認めないので、「気のせい」「心因性」「精神的」と誤診される事例が多い病気です。
主な症状は頻尿・残尿感・尿意頻拍・排尿痛・下腹部痛・外陰部痛・腰痛・背部痛・下肢の不快感など様々あり、決して甘く見てはいけない病気なんです。
現時点では明確な原因が分かっていないので、治療も対症療法に終始してしま―」※wikipediaから引用



「分かった分かった!!行けばいいんだろ行けば…」




「ゆっくりいってらっしゃいです」




なんだか納得いかないけど、梓がうるさいし、私はトイレに行く事にした。



私が立ち上がったため、唯はまた起きてしまった。
唯は口の端から垂れていた涎を、手の甲でゴシゴシと拭いている。
私の肩は無事だったみたいだ。良かった…。


私はホッと安心のため息を付き、トイレのある車両まで向かった。









トイレを済ませ、手を洗い、私は自分の席のシートへ戻る。
やっぱりトイレのある車両までは遠かった。



(まぁ、時間つぶしになったからいいかな)




そんな事を考えながら次の車両に入った途端、遠目から見ても異様な雰囲気を放っているシートがあった。




(あそこは…私達が座っている場所だ…)



出来れば近付きたくないがそんな訳にもいかない。
私は足を踏み出し、自分の席へと歩き出す。
そしてそこで繰り広げられている光景を目にした瞬間、私は息を飲んだ。



膝枕をして唯の頭を撫で撫でしている梓。

私の席にまで足を伸ばして、梓の太股に頭を埋めている唯。



なんだこれ。私がトイレに行っている間に何があったんだ。
と言うか私の席がないぞ。



「あの…私の席…」



恐る恐る梓に話しかける。



「…………あ、おかえりなさい律先輩。今ちょっとあれがこうなんでムギ先輩の隣にでも座って下さいです」



「…」



私は梓に言われた通り、向かいの席に座った。



『おい、どうしてこんな状況になってるんだ』



口に手を当てて、小声で隣にいるムギに気になる事を聞く。



『えっと…律っちゃんがトイレに行っていた間に―――』





※ムギの回想




律っちゃんがトイレで席を立ってから、梓ちゃんは背筋をピンッとして座っていた。
左肩が、気持ち唯ちゃんの方へ傾いているのは気のせいなんかじゃないと思う。
唯ちゃんは頭をこくりこくりとさせていて、今にも眠っちゃいそう。


「むにゃ…」


「!!」


そして唯ちゃんの頭が梓ちゃんの肩に乗った。…が、しかし直ぐに唯ちゃんは離れてしまった。



「え…」



「ぅう~ん…」



唯ちゃんは首を左右にコキコキと動かしている。




「私の肩…嫌何ですか…?」



梓ちゃんは泣きそうな声で唯ちゃんに話しかける。




「ん?嫌じゃないよ~。でも…あずにゃんの肩ちょっと小さいし…位置が低いから頭乗せると首つっちゃいそうなんだもん」



「!!」ガーン



あ。梓ちゃん泣いちゃった。




「だ、だっただったら、ここを使うといいです!」




やけになった梓ちゃんは、乱暴に太股の上をパッパと手で払う。





「へ?でもここじゃちょっと狭いから寝転がれないよ~」





「大丈夫です!そっちの席まで使っちゃっていいですから!」





そう言いながら、梓ちゃんはさっきまで律っちゃんが座っていた席を指で指した。




「う~ん…あれ?そういえば律っちゃんは何処?」




「律先輩は便秘らしいのでしばらく帰ってこないです。大丈夫ですお気になさらずにです」





「そうなんだ!じゃあ遠慮なく…」










『――と言う事なの♪』




『…』




勝手に私の事便秘にするなよ…。



梓はさっきからデレッデレな顔をして唯の髪を撫でている。
おい、お前誰だ。デレてる梓なんて梓じゃないやい!

梓に撫でられている唯は、気持ちよさそうに口をむにゃむにゃとさせて眠っている。
何か喋りそうだ。




「むにゃ…あずにゃん…キスして…」





その瞬間、この場は凍りついた。
梓も頭を撫でていた手が止まっている。




「…ここ、こんなとこでキ、キキキスなんて…みなさんもいるし……。
で、でも一瞬ちゅってするぐらいならバレないかな…」



お、おい、考えてることが声に出てるぞ梓。無意識なのか?無意識なのか?
するとずっと唯の事を見つめていた梓は、いきなりこっちに視線を向けてきた。



(やばい!)



バッ!!



「うわーいい景色だなー」(棒読み)



「ガ、ガイドブックでも読もうかな…」



「今日撮った写真でも見ようかしら」




私達はそれぞれ梓から視線を外す。




(澪…本が逆さまだ…それに帰りなのにガイドブックって…。ムギ…ビデオカメラの赤いランプが付いてるぞ…)




「今なら誰も見てない…!よ、よし…梓、行きまーす…」




私達が見ていない事を良いことに、梓は決意を固めた様だ。
え…まじすか梓さん…ここでやるんすか…。




「んー…」




梓は眼を瞑り、唯の頬に目掛けて顔をゆっくりと落とす。




「むにゃ」



今、まさに梓の唇が頬に到達しようとした瞬間、唯が正面に寝返りを打った。



「んむっ!?」



梓の唇と唯の唇が合わさる。音で表すと「ぶちゅー」っと。


梓は唯と唇を合わせたまま固まる。この場の空気も固まっている。




「ぺろっ」



そんな中、唯が唇を合わせたまま梓の唇を舌で舐めた。




「はにゃ!?☆!?♪&#..」プシュー




梓は変な声を発しながら頭から煙を出し、ピクリとも動かなくなってしまった。



「…おーい梓ー?」



「」プシュープシュー



…返事がない。ただの屍のようだ。

すると唯は梓の太股からむくっと体を起き上がらせて、グーっと伸びをし始めた。



「ふぁ~よく寝たぁ~…ん?みんなどーしたの?」



「…」



「何も見てない何も見てない何も見てない何も見てな」



「●REC」



「」~゜











それから数時間が経ち、新幹線は無事終点に到着した。
あの後はすごい大変だった。
梓は意識ないし、澪は体育座りでブルブル震えてるし、ムギは鼻息荒いし…。

なんだか疲れがドッと溜まった気がする。



そして新幹線から降りる真際―



『律っちゃん。ありがとね』



唯がみんなに聞こえないように私にこっそりと囁いた。



「…!?」



唯のこの言葉で、私は気付いてしまった。
唯がずっと狸寝入りだった事を。
梓を妬かせるために、わざと私に寄りかかった事を。
そして梓にキスを――。



「…はぁ」





私達の日帰り旅行は、私の重い重いため息で幕を下ろした。










fin♪

| 【律の災難】 | 21:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【手を繋ごう】

【手を繋ごう】






帰り道。私は帰る方向が同じ梓ちゃんと一緒に帰っていた。



「あのね~昨日の見たTVで…」



「あぁ、確かそれ○○の特集に載っていたような…」




歩きながら、私達は他愛無い話をする。
大半は私から話題を振るんだけどね。
でも梓ちゃんは私の喋る事に対してちゃんと反応をしてくれる。



「…」



「…」



会話が途切れてしまった。私は何か話題を探していると、ふと彼女の手が目に入る。




(ちっちゃくて可愛い手…繋ぎたいな)




そう思った私は次にはもう声に出していた。




「ねぇあずにゃん」




私は立ち止まり、前を歩く彼女を呼ぶ。




「…?なんですか?」



梓ちゃんは私が立ち止まったことに今気がついたみたいで、頭だけくるっと振り返った。



「んっ」



私は梓ちゃんに右手を差し出す。
でも彼女はそんな私を見てもよく分からないみたいだった。



「???何なんですか?」



もう一度私は右手を「んっ」と差し出し、今度は分かるように言葉で伝える。




「手、繋ご?」




「えっ…?」




頭だけ振り返っていた梓ちゃんは、やっと体ごとこちらに振り向いた。




「手、繋ぎたいな。…駄目?」




私は首を傾げて少し上目遣いで梓ちゃんを見る。
彼女はそんな私を見て「うっ…」と声を出し私から一歩下がった。




(やっぱ駄目かな…)




私は彼女の反応に表情が自然と暗くなる。
すると前の方から「はぁ…」というため息が聞こえた。



「もう、なんて顔してるんですか」



呆れた顔をしている梓ちゃんは私に近づくと、隣にすくっと立った。



「あずにゃん…?」



「ほら、繋ぐんでしょう?早くして下さい」



そう言うと梓ちゃんは、顔を逆の方に背け「んっ」と小さい手を私に差し出してきた。
そんな彼女の行動に私の顔はぱあ~っと笑顔になり、いそいそと自分の手を梓ちゃんの手の方へ持って行く。

私はお互いの5本の指がぴったりと合わさるように、そっと手を合わせた。手の大きさ比べをする時のような触れ方だ。
実際合わせてみて、やっぱり彼女の手はちっちゃいと実感する。指の第一関節分ぐらい大きさの違いがあるのだから。

私の手が触れると、梓ちゃんの手はピクッと動き、反り返ったまま固まってしまった。
彼女の手は、「これ以上大きくならないぞ!」ってくらいクワッと広がっている。
私はそんな彼女の固まった指と指の間に手を絡める。優しく、包むように。
すると力が抜けたらしく、梓ちゃんはゆっくりと私の手の甲に指を降ろしてきた。



(あずにゃんの手…やわこい…)



絡まってくる彼女の手の柔らかさに、私の顔はムズムズする。



「…な、何ニヤついてるんですか…」



そんな私の顔を梓ちゃんは横目でチラチラ見ながら睨んできた。



(ありゃ、バレてる。私って顔に出やすいのかな~)



「え?私そんな顔してた~?」




「自覚ないんですか…」




「う~ん。だってあずにゃんと手繋ぐの好きなんだもん」



「!」



急に近くで「ボンッ!」と爆発する様な音がした。
「何事!?」と思い私は辺りを見渡す。




「ほ、ほ、ほら、は、はやく帰りますよ!」




キョロキョロしていると、彼女は繋いでいる手で私の事をグイッと引っ張り歩き出した。
「はやく帰る」という彼女の言葉に「私は長く繋いでいたいのにな~」と思いながら引っ張られていたら、彼女も同じ気持ちだったみたいで、歩くスピードがとても遅い。



「………うん、そうだね~」



私は返事をして彼女の隣に並び、繋いでいる手にギュッと力を入れる。


私達はいつもより長い下校を過ごした。








fin♪

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【マシュマロ】

【マシュマロ】


「マシュマロ豆乳鍋…ですか?」



休日に私の家に(連絡なしにいきなり)来た先輩は、お菓子として出したマシュマロを食べながらいきなりそんな事を言い出した。



「うんっ!やってみた事はないんだけど、きっと美味しいよ~」



私は手に持っているマシュマロを見つめ、頭の中で鍋に入れてドロドロに溶けたマシュマロを想像する。



(いや、ないだろう)



「ないと思います」



正直に思った答えを私は言う。



「え~?だってマシュマロはこんなに美味しいんだから、鍋に入れたらきっと美味しいよ~」



「別々で食べた方が美味しいですよ」




唯先輩は、なんでも美味しいものを掛け合わせればもっと美味しくなると思ってるのだろうか。
料理とか見るからに駄目そうだし…。私は少し唯先輩の将来の事を不安に思う。




(先輩もいつかは憂から自立しないといけないしね。…まぁそしたら私が料理作ってあげればいいのか…そうなったら色々と不便だし、ふ、2人でく、暮らさないと…)




私が表札の名字はどっちにしようとか妄想していると、唸り声が聞こえた。
唯先輩はまだマシュマロ豆乳鍋を諦めきれないみたいだった。



「う~んこんなに美味しいのにな~。ふわふわで柔らかくて気持ちよくて甘くて……あ!まるであずにゃんみたいだよね!」



そう言い先輩は未だに妄想(もう入籍まで進んだ)に浸っている私に抱きついてくる。



「にゃは!?」




「あずにゃ~ん……えいっ!」




「唯せんぱ…ひゃあ!?」




指で耳たぶを掴まれふにふにされる。
親指と人差し指で揉むようにふにふにふにふにと。




「あずにゃんの耳たぶぷにぷに~♪」



「やぁっ、せんぱいっやめて下…さいっ!」



耳たぶをふにふにと触られるだけで私の体はガクッと力が抜けていく。
先輩の指の先は熱くて、私の耳たぶは熱を吸収する。



(頭がぼーっとする…)



そんな私に先輩は更なる攻撃を仕掛ける。



「はむっ」



「っっ!?」



いきなり耳たぶを唇で咥えて、甘噛みをしてきた。
先輩は耳たぶを上唇で抑え下唇でかぷかぷと甘く噛み、じっくりと食感を味わう。時々カリッと強めに噛んでくる痛みに、私は背中がゾクゾクとした。




「気持ちいい?」



「…ッ!……ッ!」



私は声が出ないように口を手で塞ぎ先輩の攻撃を耐えていた。
先輩はそんな私が気に入らなかったのか、ムッとして耳たぶから唇を離す。
やっと耳を噛むのを止めたかと思うと、すぐさま耳の穴の中にぬるっとしたものが挿入された。



「あっ!」



ぬるぬると先輩の舌は私の耳の穴を犯す。穴の中を隅々まで舐められ、私は脳までとろける様な感覚になっていた。
力が入らない私は、先輩にぽすっと身を預ける。
すると先輩は耳の穴を舐めるのと同時に、もう片方の耳たぶもふにふにと触ってきた。私にはもう声を我慢するすべはなかった。



「あっ…あっ…あ…」


「かわいいよあずにゃん」



そして先輩は最後の仕上げとでも言うように、ペロリと耳たぶを舐めた。



「あふっ!?」



ビクンビクンと私の体は痙攣を起こす。軽くイッてしまったみたいだ。
そんな私を先輩は満足そうに見て、唾液で濡れてしまった自分の唇を舌で舐めとった。



「ん~やっぱそのままのほうが美味しいかもね」




そう言いながら先輩はふっと私の耳から顔を離して、テーブルに置いてあるマシュマロに手を伸ばす。



「……へ?」



先輩の言葉がいまいち理解出来なかった私は間抜けな声を出してしまった。



「あずにゃんもそのまま食べた方が美味しいしね」



先輩の手には1個のマシュマロ。そのままじりじりと私に近づいてくる。
私は今の状況を確認する。前には先輩。後ろにはベッド。
さっきまでテーブルの近くに居たはずなのにいつの間にかベッドの前まで移動していた。



「マシュマロとあずにゃんを一緒に食べたら美味しいかな?」



先輩は口にマシュマロを咥えると、私の体に体重をかけてくる。
私の体はゆっくりとベットに堕ちていった。









fin♪

| 【マシュマロ】 | 21:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【にゃににゅにぇあずにゃん回想編】

続き物なのでお先に前作【にゃににゅにぇあずにゃん】をお読み頂くのをおすすめします。


【にゃににゅにぇあずにゃん回想編】






「最後まで責任、取ってもらいますよ」




「ほ、ほえーーーー!?」




「責任を取れ」と言ったあずにゃんは、私の体に体重を掛けてのしかかってきた。
床に押し倒されているからか、背中が少し痛い。
後ろにベッドがある事に気付いた私は、ズリズリと体を引きずり、起きあがらせて肩の背もたれにする。
そうすると背中の痛みが幾らかマシになった気がした。
するとあずにゃんは、何か思いついた様な顔をして、私の太股に馬乗りになり腰を少し浮かした。




「じゃあまずはこれ舐めて下さい」





そう言うとあずにゃんの股から、ひょろっと長くて黒い物体が出てきた。





「へ…?これ…舐めるの?」





「はい。もしかしたら戻れるかもしれにゃいので」





あずにゃんの言っている事に、私は躊躇してしまう。
だってこれって――




(これって、どう見ても尻尾だよね…)





あずにゃんの尻尾は、「早くして下さい」と言わんばかりに私の口元でゆらゆらと揺れている。
ゆらゆらと揺れる尻尾を目で追いながら、私は顔を近付けて手で尻尾を握った。
そして―――




「…ちろっ」




試しに舌先で尻尾の先端を舐めてみた。その途端、尻尾がピクッと震える振動が手に伝わる。
(これで終わりで良いかな?)と思いながらあずにゃんの顔を見てみると、あずにゃんは「まだ」とでも言う様に顔を横に振った。
私は仕方なく舐める作業を続ける。




「ぺろぺろ…れろ…ちゅるっ」




(うぅ…なんかフサフサしてるし獣臭いよぅ…)




でもあずにゃんのだから嫌じゃない。大好きな、あずにゃんのだから…。
私は(戻れ戻れ)と願いながら尻尾を舐め続ける。




「ちゅぱっ、ぺろぺろっ…れろ~っ…」




舌を使い、下の方から先端にかけて舐め上げる。
そうするとあずにゃんは顔を上にあげてプルプルと震えた。





「…ツ!にゃ、にゃかにゃかいい感じですっ…じ、じゃあ次は咥えて下さい」





そう言いながら、あずにゃんは私の頭を手で押さえて固定した。




「えっ!?むぐっもごっ!」




驚く間もなく、いきなり口の中へ尻尾を突っ込まれる。





「うにゃ!?…イ、イイです!も、もっと奥へ…」





「むぐ~!?…んふっ…ぐぽっぐぽっ、じゅぱ…」




尻尾はさらに奥へ奥へうねうねと進んでいく。
そして私の口の中を占領すると、尻尾は動き始めた。





「じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ…んぐっ…」





何度も出し入れを繰り返す。
顔を固定して押さえていたあずにゃんの手は、いつの間にか私の髪の感触を楽しむかのように、手を差し入れていた。





「はぁ…はぁ…唯先輩、唯先輩…」





あずにゃんは無我夢中で、私の名前を呼びながら腰を振り続けている。
あずにゃんが腰を強く突くたびに、喉の奥に当たり、私の目には涙が浮かんできた。





「じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ…んくっ、ぅぅ~ぶはっ!」






苦しさに我慢出来なくなった私は、口の中から尻尾を吐き出す。
さっきまで毛でフサフサだった尻尾は、私の唾液で濡れてベトベトのてらてらになっていた。





「げほげほっ、ぷあっ…ぜぇ…はぁ…はぁ…ひ、ひどいよあずにゃん…」





私は咽ながらもあずにゃんを睨む。
するとあずにゃんは、ぽーっと惚けて視点が定まっていない様だった。




「あずにゃん…?」




「………ぁ…‥?ご、ごめんなさい!!あまりにも気持ちイ…ゴホンゴホン!……いい具合に濡れましたね。さぁ入れますよ、脱いで下さい」




あずにゃんは一人で忙しなく喋り終わると、いそいそと私のズボンに手を掛ける。




「へ…?あ、あずにゃん…何を、ど、何処へ入れるのかな?」




急な展開に頭が追いつかない私は、思わず聞き返してしまった。
あずにゃんはそんな私の顔を見てきょとんとし、直ぐにニッコリと笑いと耳元で囁いた。




「にゃにって…この先輩の唾液でニュメニュメににゃった尻尾を、先輩の『ピーーーー』に入れるに決まってるじゃにゃいですか」




その後のあずにゃんの手際の良さは、まるで光の速さ並みだった。、
ジッパーを下ろし、ズボンを一気に脱がして、私はとうとうパンツ一丁になってしまった。





「えっ……あ、あはは、む、無理だよぉ~♪そんなの、は、入らないって~♪」





私は出来るだけ冗談ぽく、明るくあずにゃんに接した。背中は冷や汗がダラダラと垂れてきている。





「先輩、責任取るって言いましたよね?それに痛いのは最初だけですよ」




そう言うあずにゃんの瞳は私の事を捕らえている。



(あずにゃんの目、“マジ“だ)



私は(もう逃げられない)と感じ、ゴキュっと生唾を飲み込んだ。



静かになった私の事を見て、あずにゃんはてらてらと黒光りしている尻尾を私のパンツに当てがう。
そして一気に―――――――!











「ぎ、ぎにゃあああああああああああああああああああ」







…………
……









私の頑張りで一つだけ分かったことがあります。
あずにゃんは意外とテクニシャンなのでした。








『ね?痛いだけじゃにゃかったでしょ?』by.あずにゃん






fin♪(にゃににゅにぇあずにゃん えっち編 へ続きます)

| 【にゃににゅにぇあずにゃん回想編】 | 21:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【にゃににゅにぇあずにゃん】

【にゃににゅにぇあずにゃん】



日曜日、憂の昼ご飯を食べ終えた私は、いつものようにベッドでゴロゴロと過ごしていた。
すると突然、私の携帯が鳴った。
着信画面を見ると「あずにゃん」と表示されている。
この「あずにゃん」というのは、軽音部で一年後輩の中野梓ちゃんの事だ。
私は寝転がりながら電話に出た。



「もしも~しあずにゃん~?」



「先輩!大変にゃんです!早く来て下さい!」




「えっ?来てってどこに~?」




「私の家です!とにかく急いで来て下さいね!では!」




ブチッと一方的に切られてしまった。梓ちゃんは何か急いでいるみたい。
(どうしたんだろう?)と思いながら私はパジャマを脱ぎ支度をし始めた。










私は自分なりに頑張り急いで支度をしたが、結局梓ちゃんの家に着いたのは1時間後になってしまった。




「遅いです先輩!」




「いや~なかなか寝ぐせが戻らなくって~。ほら、ここ!ここ!」




そう言いながら私はまだ少し跳ねている毛先を梓ちゃんに見せる。
ドライヤーとブラシを持って小時間格闘したが、結局直せなかったのだ。




「そんなのはどうでもいいんです!…とりあえず私の部屋に行きましょう」





*





梓ちゃんの部屋はすごくシンプルで、よく片付いている。
でもベッドのシーツは、起きた状態のままなのか乱れていた。




(やっぱり何か慌ててたのかな?)




私は部屋をクルッと見回した後、梓ちゃんを見た。
梓ちゃんは、部屋の中なのにニット帽子を被っている。
編み込みのニット帽で、てっぺんにポンポンが付いていて可愛らしい。



「その帽子可愛いね!似合ってるよ~」



さっきから梓ちゃんは何かそわそわしている。
私はそんな彼女に素直に思った感想を述べた。




「あ…ありがとうございます…ってそうじゃにゃいんです!これ見て下さい!」





そう言い梓ちゃんがニット帽子を取ると、そこにはひょこっと猫耳がついていた。
全体的に黒くて、耳の穴から白くフサフサとした毛が生えている。





(ん~?さわちゃんの猫耳だ。でもどうしてあずにゃんの家に…?これを見せたくて私のこと呼んだのかなぁ)




髪の毛が黒い梓ちゃんが付けていると、黒い猫耳と同化して見えて、まるで生えているように見える。





「なになにさわちゃんの猫耳がどうかしたの~?てかやっぱりあずにゃん似合いすぎだよぉ~♪」





「違うんです!これ…私の頭から生えているんです…」





「…ほえ??なにそれ??」





私は梓ちゃんの言っている事がイマイチ理解できなかった。
だって普通信じられないよ?そんな事。





「分かりません!朝起きたらこうにゃってたんです…」





そう話す梓ちゃんの顔は、とても不安な顔をしている。
きっと家族にも話すことが出来なくて、それで私の事を呼んだのだろう。





(あ。あずにゃんの猫耳が垂れてる。本当にこれ生えてるんだ…。)





「ん~…でもあずにゃん似合っててすごく可愛いよ?そのままでもいいんじゃないかな?」





とりあえず私はあずにゃんに笑顔を取り戻してもらうため、元気付けようと試みる。






「よくありません!こうにゃったのも、きっと唯先輩が毎日毎日私のこと「あずにゃんあずにゃん」言ってたせいです!責任とって下さい!」






梓ちゃんは早口でそうたくしまくり、人差し指でビシッと私を指した。
指されている指を見て、私はうろたえながら答える。





「へ?責任ってどうとれば…」





「そんにゃの知りません!自分で考えて下さい!」





そう言うと梓ちゃんはプイッと顔を逸らしてしまった。
私は腕を組みながら一生懸命考える。




「う~ん………あ、とりあえずラーメンて言ってみて?」





「……?にゃーめん?」




「焼きそば」




「にゃきそば」




「チャーハン」




「にゃーはん」




「なにぬねの♪」




「にゃににゅにぇにょ…って何言わせるんですか!ふざけてるんですか!!」





梓ちゃんは怒ったらしく、手足をジタバタさせて暴れ始めた。
蹴りが当たりそうになった私は、思わず一歩梓ちゃんから離れる。





(あわわわ、あずにゃんが怒った!と、とりあえず鎮めなきゃ!)





私は暴れている梓ちゃんの後ろに回り、背中からギュッと抱きしめて頭をよしよしと撫でた。
間近で見るとこの猫耳、本当に梓ちゃんの頭から生えている。毛並みがフサフサとしていて、撫でていてとても気持ちが良い。
何分か撫でていると、段々と梓ちゃんの心は収まってきたのか、私の胸の中でおとなしくなった。
梓ちゃんの猫耳は、私が撫でるたびにピクッピクッと震えている。




「あずにゃん気持ちいいの~?」





「にゃ!?気持ちよくなんか…」




「そっか~」




そう言うと私は、梓ちゃんの頭を撫でる手を止めた。
でも抱きしめている体は離してあげない。




「えっ…」




梓ちゃんはこっちを振り向き、「なんで?」と言う顔をしている。





「ん?どしたの?」





「あ、あの…」





梓ちゃんの猫耳はさっきからヒクヒクと動いている。まるで「触って」とでも言うように。
私は笑いそうになるのをグッと我慢して、知らない振りを続けた。




「うん?」




「も、もうちょっとだけ、撫でても…いいです」





「…ふふふ~可愛い~!!あずにゃ~んなでなで~♪」





溜めてた分、私は一気に頭をなでなでする。





「ふにゃぁ~…」





梓ちゃんは気持ちよさそうな顔で、猫みたいな声を出した。





(今あずにゃんは猫なのかな?いや、やっぱり人間?…猫人間?…にゃににゅにぇ戦隊あずニャン!今日も地球の平和のためにギターで音楽を届けるにゃん!)





梓ちゃんの頭を撫でながら、私はとんちんかんな事を考えていると、突然、お尻を何かにナデナデと撫でられた。





「ひゃあ!?な、なに!?」





私は驚いて自分の背中を見ると、そこには黒くて長い、うねうねとした物体が私のお尻を撫でている。
それが梓ちゃんから生えている尻尾と気付いた時には、私は床に押し倒されていた。




「先に火付けたのは先輩にゃんですからね。キチンと最後まで責任取ってもらいます」





「ほ、ほえーーー!?」






私がこの後、どうやって梓ちゃんに責任を取ったかは…想像にお任せします…。












fin♪ (回想編へ続きます)

| 【にゃににゅにぇあずにゃん】 | 21:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【にゃににゅにぇあずにゃん えっち編@後編】

性行為的な表現が御座いますので、18歳未満の方の閲覧は禁止とさせて頂きます。



【にゃににゅにぇあずにゃん えっち編@後編】



私は大きく深呼吸をする。

緊張でガチガチになっていた身体が解れてきた。

大きく鼻から息を吸い込む度に、枕から梓ちゃんの良い匂いがする。

なんだかこのまま眠ってしまいそう…。



「…いきます」



うとうと夢心地な私にあずにゃんが何か声掛けた次の瞬間、私の膣穴に尻尾が挿入された。



ズチュ…ズプププッ…



「ああぁぁっ!?」



反射的に私の身体は反り返り、腰を高々と浮かせた。

直ぐに変な感覚に堪らなくなり、私は身体をよじらせる始めるが、尻尾はズプズプと意図も簡単に私の中へとのめり込まれていく。



「…くっ…くあっ、さ、最後まで、、入りました……っ」



「あぁ…あ…な、なにこれぇ…」



アソコを覗き込むと、尻尾は付け根の辺りまでずっぽりと膣の中へと入ってしまっている。


お腹の圧迫感がすごくて、呼吸をするのが少し苦しい。


全身の毛穴から汗が噴き出てくる。



「はぁ…はぁ…先輩…痛くにゃいですか?」



彼女の声に私は伏せていた目を上げると、案の定あずにゃんも苦しそうな顔をしていて、眉を下げながら心配そうに私の顔を伺っていた。



「い、痛くはないけれど…んはぁっ…な、なんか変だよぅ…」



アソコに尻尾を入れるなんて、聞いただけでも絶対痛いと思っていたのに、思いの外あまり痛さは感じない。



(それどころか…何か…)




「そうですか…良かった…。『細いし…大分濡れてたからかな…?』…唯先輩」



あずにゃんはホッとして、小声で何かブツブツ呟いたと思ったら、私を呼んだ。

私は呼吸を整えるのに忙しく、あずにゃんが何を言っているのか良く聞こえなかった。



「んぁ…はぁ……ん?」



「初めてですよね?」



「ほぇ…?…な、何が?」


何が初めてなのかがよく分からなくて、私は聞き返す。

そんな私にあずにゃんは顔を近付けると、耳元でそっと囁いた。



「こういう事するにょが…です」



「…!?…は、初めてに決まってるじゃん!」



“こういう事”と言う彼女の言葉で、私はあずにゃんの言っている意味を理解してしまい、声を荒げてしまった。


私の顔はきっと耳まで真っ赤になっているだろう。




「ふふっ…そうですよね、ごめんなさい。…もちろん、私も初めてですよ。そろそろ動きますね?」




あずにゃんは嬉しそうに微笑みながら私の唇に軽くちゅっちゅとキスをすると、ゆっくりと後ろに腰を引いた。



グチュ…グチュチュ…ヂュチュチュチュ…



「あぁあっ!?やぁっ!んあぁああ!!」



膣内の肉を尻尾に根こそぎ持っていかれる様な感覚に、私は大声を上げる。



あずにゃんは私の声にびっくりしたのか腰を引く動きを止めた。



「せ、先輩!?大丈夫ですか!?痛いんですか!?」



「んあっ、はっ、はぁ…ち、違うの…大丈夫だから…止めないでぇ…」




よく分からないけど、あずにゃんに止めてほしくないと私の身体は疼いている。



私の声を聞いてあずにゃんは安心したのか、引いていた腰をゆっくりと元に戻した。
グプグプッと水音を立てながら再び尻尾が私のアソコを貫く。



「ふあぁあぁっ!くあぁあぁあ~っ…」



「ふぅぅっ…うぁっ!?…す、すごいです先輩の膣内…熱くて…絡み付いてきて…少し速くしますね…」



あずにゃんはそう言うと、私に覆い被さるように手を置いているベッドに体重を掛けて、リズミカルにピストン運動をし始めた。



グップッ、グップッ、グチュッ、グプッ



私とあずにゃんの汁が混ざり合う卑猥な音が部屋の中に鳴り響く。



「んっ、んっ、んぁっ…ゆい、せんぱい…気持ち、イイ?」



「あっあっ、ふぁ、ぁあっ…いいよぉ、あずにゃ…気持ちいい…はあんっ、ああっあっ」



あずにゃんが腰を振る度に、私の口から厭らしい喘ぎ声が漏れる。
きっと今の私はダラしない顔をしているだろう。
そんな私にあずにゃんは、唇を押し付けて舌をねじり込ませながら腰の動きをさらに速めて尻尾を抜き挿しする。



ズチュ、ジュボッ、グチュ、ヌヂュ、ジュボッ、ジュボッ



「んふっ…ちゅるっ…んあっ、んっ…にゅるっ…ちゅぱっ」



「あっあっ、ちゅむっ…ふあっ、あんっ、んちゅっ…ぷあっ」



絡め合っていた舌を離した途端、お互いの涎が口の端から垂れ流れた。

あずにゃんは私の口の端から垂れている涎をペロッと舐めると、腰の動きを一旦止めて私の左足の太股を上に持ち上げた。

すると私の腰が自然と少し浮く。

その体制のまま、あずにゃんは再び腰を動かし激しくアソコを突いてきた。



パンッパンッパンッパンッパンッ



あずにゃんが腰を打つように突く度に、お互いの肌と肌が当たり合う音が部屋に響き渡る。
二人の結合部からは、混ざり合ってどちらから出たのか分からない汁が絶え間なくシーツに飛び散っていた。




「ああぁん!お、奥に当たってっ!んあっああっ!!ぁああ…あずにゃんっ!あずにゃんっ!」




「あっ、あっ、ゆいっ!ゆいっ!はぁっ、はぁっ!私…も、もうっ…!!」




あずにゃんはそう言いながら掴んでいた太股を下ろし、私に覆い被さり最初の体制に戻ると、手を絡めて握りしめ、腰をガクガク震わせながらさらに腰を高速に激しく動かしてきた。




ズチュッ!ズチュッ!ズチュッ!ズチュッ!ズチュッ!





「あぁっ!!あっあっもうだめっ!ああっ、な、何かでちゃ、あっあっあっふああぁぁぁ~!!」




私は今日一番の絶叫を上げながら、何処か不思議な場所へと昇り詰めた。


プシャアァァァっと私のアソコからは大量に汁が噴き出し、ビクンビクンッと身体を跳ね上げながら幾度も痙攣し続ける。

そんな私の膣内で、あずにゃんの尻尾もドクンドクンと痙攣を起こしていた。



その状態が数十秒続き、やっと痙攣が収まった途端、私の身体はガクッと力が抜けて横向きに倒れてしまった。


するとあずにゃんも力が抜けたのか、ポテッと力なく私の身体の上に倒れかかってくる。





「はぁ…はぁ…はぁ…ゆい…ちゅむ…」




「はぁっ、はぁっ、あずにゃ…んちゅっ」




あずにゃんは荒い呼吸のまま私の唇にキスをすると、モゾモゾと身体を動かし私の胸に顔を埋めて丸くなってしまった。


私の胸の中で丸くなっているあずにゃんは、まるで本物の猫のようだ。


わたしは彼女の少し汗ばんでいる猫耳を撫でる。


この猫耳。あずにゃんは嫌がっていたけれど、私は本当にこのままでも良いんじゃなかな~って思う。



(それに…し、尻尾も…気持ちよかったしなぁ…)



私はチラッとさっきまで私の中に入っていた尻尾を見る。

あずにゃんの尻尾は、私達の汁とか汗とかでベチョベチョにまみれていて、とても…卑猥に見えた。
私はその光景に生唾を飲み込む。


(ごきゅ……ハッ!)


私はブンブンと頭を振って自分の中にある邪念を飛ばし、丸まって寝ているあずにゃんの背中に手を回しギュッと抱きしめた。








そのまま、私達は抱き合いながら眠りについてしまった。














―つんつん





頬に違和感を感じる。




―つんつんつん




何か尖った物につつかれている。



睡眠妨害の不愉快さに、私は呻き声を出す。




「う゛ぅ~ん…な゛~に~?」




「やっと起きましたね、おはようございます」




近くで聞こえる梓ちゃんの声に、私の頭は覚醒しパチっと目が覚める。


すると彼女は膝立ちになって私のほっぺをぷにぷにとつついていた。




「あ、あずにゃん…」




梓ちゃんの顔を見た瞬間、さっきまでしていた情事を思い出して恥ずかしくなり、私はモジモジと身体を動かす。

その私の身体の動きを梓ちゃんは寝るのと勘違いしたのか、大きな声を上げて怒りだした。


「こらっ、もう寝ちゃ駄目ですよ!起きて下さい!」



「えぇ~もうちょっと休ませてよぉ…私…は、初めてだったんだから…」




「はじめて…?何ですかそれ?まだ寝ぼけてるんですか?」




梓ちゃんはそう言うと、呆れたように私の事を見つめてきた。




「な、『何ですかそれ』って…酷いよあずにゃん!……あずにゃんが急に私の事呼び出したんじゃん……それで…私に…あ、あんな事を…」





「あんな事…?確かに家に呼びましたけど、私がジュースを持ってくる間に、先輩、私のベッドで寝ちゃってたんじゃないですか。覚えてないんですか?」




「……へ?」




「いくら起こそうとしても起きないし…いったいどんな夢見てたんですか?」




「へ…?え…?」




私は混乱している頭の中で、とりあえず状況を整理整頓する。



お昼すぎに梓ちゃんに電話で呼ばれた


→梓ちゃんの家に着く


→そう言えば梓ちゃんは『ジュース持ってくるので先に私の部屋行ってて下さい』って言っていたような気がする


→私は部屋の中で梓ちゃんを待つ


→でも待ってる内に何だか眠たくなってしまったので、私は梓ちゃんのベッドに横になる


→それで何時の間にか私は眠ってしまっていた


→つまり何も起きていない



つまり、何も、起きていない。




(え、えーっと…えーっと…つまりあれは…………夢…?)




チーンと結論が出てやっと状況を把握した私は、口をあんぐりと開けてポカーンと放心状態になってしまった。




「唯せんぱーい、大丈夫ですか~?」




屍の様にピクリとも動かない私に、梓ちゃんは心配そうに顔を覗き込むと私の目の辺りで手のひらを振った。




「…ハッ!」




梓ちゃんのお陰で私は意識を取り戻した。

もし梓ちゃんが私を呼んでくれなかったら、私はきっと一生ムギちゃんの沢庵をおかずに白飯を食べ続けていただろう。



(うぅぅう~……あれが夢だったなんて…)



私は色々と思い出してズーンと落ち込みながらも、チラッと彼女の方を見る。



梓ちゃんは部屋の中なのにニット帽子を被っていた。
編み込みのニット帽で、てっぺんにポンポンが付いていて可愛らしい。



「その帽子可愛いね!似合ってるよ~」



私は彼女に素直に思った感想を述べる。




「あ…ありがとうございます…ってすっかり忘れてました!実は…先輩に見ていただきたい物があって、今日は呼んだんです!」




そう言いながら梓ちゃんはニット帽子を頭から剥ぎ取った。




するとそこには――――










fin♪



ここまで読んで下さり有難うございます!
見直したらアップする予定だったのですが、色々追加してしまい結局こんな時間になってしまいました…。
前作まで少しコメディチックにして誤魔化してたのですが、やっちまいましたwwやっちまったなww

ではでは!良い夜…ではなく良い休日を!

| 【にゃにぃにゅにぇあずにゃん えっち編】 | 04:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【にゃにぃにゅにぇあずにゃん えっち編@前編】

続き物なのでお先に前作【にゃににゅにぇあずにゃん】【にゃににゅにぇあずにゃん回想編】をお読み頂くのをおすすめします。
また、性行為的な表現が御座いますので18歳未満の方の閲覧は禁止とさせて頂きます。




【にゃにぃにゅにぇあずにゃん えっち編@前編】




すっかり大人しくなった私に、あずにゃんはさらに身体を寄せる。


そして黒光りしている尻尾をパンツの布地に当てがい、もう片方の手でパンツの布の端を掴んで少しずらしたかと思ったら、その隙間からニュルっとした尻尾を侵入させてきた。


尻尾のベトベトしている感触や、生ぬるい暖かさに、私の背筋にはゾワワワッと悪寒が走る。



「ぎにゃああああああああ!!」



私はあまりの不気味怖さに悲鳴を上げてしまった。


すると下半身部分にずっと夢中になっていたあずにゃんが、私の叫びを聞いて初めて顔を上げる。



「!?そ、そんにゃ大声出さにゃいで下さいよ。何か悪い事してるみたいじゃにゃいでs…」



「ひっぐ…だ…だっ゛で…」




これから何をされるか分からない未知なる恐怖から、私の目には涙が溢れ出てくる。


あずにゃんはそんな私を見た途端に猫耳をシュンと伏せて、パンツの中に突っ込んでいる尻尾を取り出した。




「泣かないで下さい…。…うんと優しくしますから…」




私の瞼にちゅっちゅっと優しくキスをすると、あずにゃんは猫のようにザラザラとしている舌で目に溜まっている涙を舐めとり始めた。


涙のせいでぼやけているあずにゃんの顔が、だんだんとハッキリしてくる。



「じゅるっ…あ゛ずに゛ゃん…」



あずにゃんは私が泣き止んだのを確認すると、瞼を舐めるのを止めて、すぐ側にあるベッドへと私の手を引いた。


ベッドに座らされ、後頭部を支えられながら体重を掛けられて、私の身体はゆっくりとベッドの上に押し倒されていく。


私の頭がベッドに着く直前に、あずにゃんは何か横から白い物体を差し入れた。


するとベットに落ちた瞬間、頭がふかふかの物体で包まれる。



(…枕だ)



あずにゃんが私の頭の下に入れたのは、柔らかい枕だった。

さっきまで変な体制をしていたせいで痛くなっていた首が、少し楽になる。



すると、覆い被さっていたあずにゃんが突然私の視界から居なくなった。


まさかいりゅーじょん!?…と思ったら、生憎あずにゃんは又私の下半身の方へと体を下げていた。


そして私のパンツを掴みシュッとずり脱がすと、ぽいっとベッドの外へ放り投げてしまった。


いよいよ私の大事な場所を覆う布が無くなった。


アソコが空気に当たってスゥースゥーする…変な感じだ。


あずにゃんは私のさらけ出された大事な場所を、ジーッと見つめながら再び尻尾を手で握りしめた。


彼女の小さな手の中で、尻尾はビクンビクンと脈を打ち続けている。まるで別の生き物みたいだ。


それに、何だかさっきよりも大きくなっているような気がする。




「じゃあ入れますね…」



あずにゃんはそう言いながら何処か苦しそうな顔で微笑み、私の頭を撫でる。
でも私はさっきからピクピクと反り返っている尻尾が気になってしまい、そこから目が離せない。



「ぅ、う…ん…」



回らない頭で私は曖昧に声を出してしまった。

あずにゃんはそれを返事と取って、尻尾の先端を私のアソコに密着させるとワレメに沿って撫でるように尻尾を上下に動かし始めた。



「んぁっ…」



尻尾がアソコを擦る感覚に、私は思わず変な声を出してしまった。

変な声を出してしまった自分に恥ずかしくなり、私は目を強く閉じ、声が出ない様に唇を噛む。



するといきなりあずにゃんの動きが止まった。


私は唇を噛んでいる歯を離しながら恐る恐る口を開く。



「……終わり?」




「…まだ先っぽも入ってませんよ」




「ぅぅぅ…」




(やっぱり入れるんだ…)



アソコに何を入れるなんて想像も出来ない。

私はうんうんと唸りながら(どんなのなんだろう…?)と考えていると、あずにゃんは私のアソコを撫でている尻尾を離した。



「……唯先輩」



「…んぅ?」



あずにゃんに呼ばれ、私はキツく閉じていた瞼を開ける。


あずにゃんは、深刻な顔して私の事を見つめていた。





「にゃんで私が先輩にこんな事したいか、分かりますか?」





あずにゃんに聞かれて初めて、私は(何でだろう?)と頭の中で考える。


でも重要な部分だけモヤモヤと霧がかかっているみたいで、よく分からない。




「…うーん…分かんない。なんで?」




考えても分からないので、私は素直にあずにゃんに聞いた。




「…」




あずにゃんは少しムッとして怒ったように黙ると、私の目を真っ直ぐ見つめて口を開いた。




「私が、唯先輩の事が好きだから…こういう事したいんです」




「!?あ、あずにゃん…」



あずにゃんの突然の告白に、私は驚いてしまう。

心の準備が出来ていない心臓が高鳴り出す。




「先輩…大好きにゃんです」



突然あずにゃんにギュッと抱きつかれる。


ドクンドクンと胸に感じるあずにゃんの激しい鼓動。


それに合わせて鳴っている私の鼓動も、あずにゃんに負けないくらい速い。




(胸が苦しい…。そっか…私…気付かない内からあずにゃんの事好きだったんだ…)





言われるまで気付かなかったのが少し情けないが、初めて気が付いた自分の気持ち。


ちゃんとこの想いを伝えなきゃ。



未だに強く私の事を抱きしめている彼女の耳元で、私は口を開く。




「私も…私も、あずにゃん…梓の事、好きだよ…」




「!!」




その途端、あずにゃんの猫耳がピンっと立った。




「唯先輩!!」



あずにゃんは私を抱きしめている腕を離し、頬を両手で包み込んで勢い良く唇にキスをしてきた。


そんな彼女の目からは、涙がぽたりぽたりと零れ落ちている。




「ちゅむ…んっちゅっ…ちゅっ…」




あずにゃんは泣きながらぷにぷにとした唇を何度も私にくっつけては離すのを繰り返す。





「んむぅ…ちゅむぅ…んんむっ!?」





強く吸い付くなぁと思っていたら、突然唇を強引にねじ開けて舌を割り入れてきた。

ザラザラとしたあずにゃんの舌が私の口内を舐め回る。



「じゅるっ…ちゅ、…ぢゅる…れろっ…れろっ…れろっ…」



歯の裏側をジョリジョリと舌で攻め立てられた。


私の身体にはゾクゾクと鳥肌が立ち始める。




「ちゅぷっ…じゅっ…ぺちゃっ…んふっ…ちゅるっ」




「んむっ、んむーっ…ぢゅるっ…ちゅぱっ…」




あずにゃんの舌が私の舌を絡め捕らえる。



蕩ける様に熱く甘いあずにゃんの舌。



(気持ちいい…)



私も積極的に自分の舌を動かし彼女に絡めていく。




「ちゅ…にゅるっ…ふっ…ぢゅる…」




「あず…んふ…れろっ…んくっ…んくっ…じゅるっ…んふあぁっ!?」




口の中に溢れているあずにゃんの唾液を飲んでいると、突然アソコに電撃が走った。


私は思わずぷあっとあずにゃんから唇を離す。


お互いの唇から透明な唾液の糸がつーっと延び、プツンと切れた。



「先輩…すごい濡れてる…。キスで感じてくれたんですね、嬉しい…」



そう言いながら、あずにゃんは尻尾で私のアソコをなぞっていた。




「んあぁ……え…濡れ…?」



あずにゃんの言葉の意味が理解できなくて、私は自分のアソコを覗き込む。



私のアソコからは透明な液体が垂れ流れていて、その液体はシーツにまでシミをつくっていた。




「ほ、ほんとだ…こ…この歳でお漏らし!?や、やだ!あずにゃん見ないで!」




私は自分の痴態に恥ずかしくなり、バッと身体を丸める。


しかし私の意思とは反して、アソコからはとろとろと透明な汁が流れ出てきて、さらにシーツにシミをつくり続ける。



「先輩、落ち着いて下さい!お漏らしにゃんかじゃありませんよ!」



あずにゃんは頭を嫌々と振り続けて丸まっている私の肩を揺すりながら声を掛ける。

それでも私は彼女の言っている事が信じられない。



「じゃ、じゃあ何なのこれ!慰めなんか嫌だよ!」




「慰めじゃありません!…これは…その…先輩が、私で感じてくれたって証拠です」




「…私があずにゃんに…?」



「はい。だからとても嬉しい事にゃんです」




あずにゃんはそう言うとにっこりと可愛い笑顔で私に微笑んだ。



「そ、そっか…」



(あずにゃんの笑顔…か、可愛い…)



まだこれが何なのかよく分からないけど、取り敢えずおしっこじゃないみたいだし、あずにゃんは嬉しいみたいだし…良いとしよう。


あずにゃんが嬉しそうだと、私も嬉しい気持ちになる。


お漏らしじゃない事にホッとしていると、あずにゃんは私の頬へちゅっと軽くキスを落とした。


私は丸めていた身体をあずにゃんの方へ向ける。



「あずにゃん…」



「…先輩…眼を閉じて、身体の力を抜いて下さい」



「うん?」



私は言われた通りに目を閉じて、身体の力を抜く。

丸まっていたせいで曲がっていた背骨が、ゆっくりと真っ直ぐに伸びてきた。



「ゆっくり息を吸って…ゆっくり吐いて…吸って…」



大きく深呼吸をする。

緊張でガチガチになっていた身体が解れてきた。

大きく鼻から息を吸い込む度に、枕から梓ちゃんの良い匂いがする。

なんだかこのまま眠ってしまいそう…。




【にゃににゅにぇあずにゃん えっち編@後編】に続きます。

| 【にゃにぃにゅにぇあずにゃん えっち編】 | 03:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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SSアップ予定(R-18)&コメ返信♪

ふんす!ふんす!

こんばんわ。SSが無事書き上がり、興奮を抑えきれないJASこです。


今回アップさせて頂く作品は、WEB拍手で書かせて頂いた【にゃににゅにぇあずにゃん】【にゃににゅにぇあずにゃん回想編】の続編である…



【にゃににゅにぇあずにゃん えっち編】です!



タイトルネーミング悪くてすみません…orz
前の話の途中からなので、前の作品から続けて読んで下さると一層楽しめるんじゃないかな~?と思います^^

思いの外今回のは少し長くなってしまったので前編、後編と分けてアップさせて頂きます。
長くなってしまったのはきっと愛ゆえです。きっと。


また、今回の作品はタイトル通りえっち=ゆいあずチョメチョメな内容ですので18歳未満の方の閲覧は禁止とさせて頂きます。





ではでは!今から誤字チェックしてきます!



コメ返信は追記から♪

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| 未分類 | 02:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【はつちゅー! @後編2】

【はつちゅー! @後編2】



「お、終わりじゃ…ないよ…」



私は勢い良く梓ちゃんの唇を奪う。

少しがっつき過ぎてしまったが、彼女は私の事を受け入れてくれた。



「んちゅ…ちゅっ…ちゅっ、ちゅぱっ、んっ…ちゅっ…」




「んふっ…ちゅ…ちゅぱっ…んむっ…んちゅっ」




強弱を付けながら、何度も彼女の唇にキスを落とす。

時に優しく触れて唇の感触を楽しみ、時に啄む様に軽く吸い付き彼女の味を堪能する。

彼女の唇は私の想像通りとても甘い味がした。

でも夢や想像なんか目じゃないぐらい、本物の梓ちゃんの唇は美味しくて…気持ちが良くて…。

こんなの知ってしまったら、私はもう彼女から離れることができない。




「んっ…好き…んちゅっ…あずにゃん大好き…ちゅ、ちゅ、ちゅっ…」



「…私も、んむっ…ちゅぱっ、…大好きですせんぱい…んむっ…ちゅっ、ちゅっ…」




私達は互いにキスをし合いながら愛を再確認する。

彼女の愛の言葉と熱いキスに、私の心は最高潮になる。



キスをし合っている内に、何時の間にか梓ちゃんの腕は、私の首の後ろにまわされていた。


私はキスをしながら彼女の身体を少し持ち上げてソファーの近くまで運び、体重を掛けて押し倒す。



「んっ…んむっ…はっ、はっ、んむっ…はむっ…ちゅぱっ…」



「んちゅっ…はっ…はっ、あっ、んむっ…んんっ、あふっ、んっ…ぷあっ、んっ」



身体を押し付けて、情熱的に蕩けるようなキスをする。
彼女が時折口から吐く甘い息と色っぽい声に、何だかお腹の下辺りの場所がジンジンとしてきた。



(あずにゃん…あずにゃん…あずにゃん…)



「ぢゅるっ…ちゅっちゅっ、ちゅぱっ…ふあっ、はぁっはぁっ、んちゅっ、はむっ…ちゅーっ」




「ちゅっ、ちゅっ、んあっ…はぁっはっ、せんぱ、んむっ…んふっ、んんっ…」



私は鼻息を荒くして梓ちゃんの甘い唇に貪りつく。


(熱い…。身体が熱いよぅ…)


おしっこが出る所がさっきからビクビクと疼いている。尿意とはまた違うような…?

でも最悪おしっこだったら、こんな所で出してしまったらヤバい。

私は股を彼女の身体に押し付けて疼きに耐えながら、彼女の唇に強く吸い付く。



「ぢゅーっ!ぢゅっ!ぢゅっ!…ちゅぽん……はぁ…はぁ…」



「んむーっ!んっ、じゅるっ!…んふっ…ちゅぱっ…はっ、はぁっ…」



思い存分彼女の唇を堪能した私は、やっと彼女から顔を離した。

息を整えながら梓ちゃんの顔を見つめる。

彼女の唇は、私の唾液でテラテラと厭らしく輝いていた。
梓ちゃんは頬を赤く高揚させて、とろ~んとした目で私の事を見つめ返してくる。


そんな彼女の表情に私の身体はさらに激しくゾクゾクと疼きだした。


私は欲望に身を任せて手をモゾモゾと動かす。



「はぁ…はぁ…もっとあずにゃんの色んな所にキスしたいよぅ…」



耳元で息を吹きかけながら囁くと、彼女は意識を取り戻したのかワタワタと焦り始めた。


私は彼女のセーターを胸の辺りまで捲り上げて、ブラウスのボタンを外しに掛かる。



「ゆ、ゆい先輩、駄目ですっ…」



「駄目」と言いながら私の肩を押す梓ちゃんの力は、やんわりとしていて全然利かない。


私はボタンを外す時間さえもどかしくて、第四ボタンまで外し終えるといよいよブラウスを開帳させる。



「やっ…!?」



何をしようとしているか気付いた梓ちゃんは、手を伸ばし私を止めようとするがもう遅い。


彼女のお腹が私の目の前に広がる。


梓ちゃんのお腹は、絹の様に真っ白としていて、赤ちゃんの様な産毛が少し生えていた。



「あずにゃんのお腹…可愛い…。んちゅっ…んっ…」



「あっ、駄目…唯せんぱ、あぁっ…」



彼女のお腹に何度も口付ける。
唇を押し付けるたびに、梓ちゃんは身体をくねらせていてとても可愛い。

私がお腹にキスをしながら残りのボタンを外しに掛かろうとしたその時、ドアが「バターン!」と凄まじい音を立てて開いた。



「「…え!?」」



私達は一斉にドアに目を向ける。




「待たせたな!律っちゃん登じょ…」



変なポーズを決めたまま固まる律っちゃん。


ソファーで梓ちゃんを押し倒し、今まさにブラウスを脱がそうとしている私。



私に襲われるがままになっている梓ちゃん。



誰もピクリとも動かない。



この空間だけ時間が止まった様な気がした。




「律?どうし…」




「あらあらあら」




律っちゃんの後ろにいたのか、澪ちゃんとムギちゃんも部室に入ってくる。

でも澪ちゃんはこの部屋で繰り広げられている光景を見た瞬間、走って逃げ去ってしまった。



「…失礼しました」




律っちゃんもやっと動いたかと思いきや、礼儀正しく一礼をすると、ニコニコと私達を観察しているムギちゃんを引っ張って部屋から出て行ってしまった。




部屋の中が再び静寂に包まれる。




「ぁ…ぇ…?あ……ぃゃ…や…」




いきなりの事態に梓ちゃんは頭を抱えて顔を左右に振っている。
軽くパニック状態みたいだ。




「お…落ち着いてあずにゃ…」




私は落ち着いてもらうために彼女の顔を覗き込み声を掛けた。




「いやあああああああああああああああぁぁ!!」




彼女の叫びと共に、突然私の頭に何かが振り下ろされる。



ガツンと言う鈍い音が頭の中で響き、私の意識はそこで失くなった。













……





次に気がついた時には、私は保健室にいた。

一体何故…私はこんな所に…。



私はむくりと身体を起こす。
部屋の中をキョロキョロと見渡すが、誰も居ないみたいだ。


さっきまでの彼女との甘い情事は…もしかして…夢…?



(そ、そんなわけ…)



私はベッドの上で放心する。


するとその時、誰かがベッドのカーテンの隙間からひょこっと顔を出した。



「唯先輩!起きたんですね…良かった…」



それは紛れもなく、他の誰でもなく、私の可愛い彼女の、中野梓ちゃんだった。
梓ちゃんは私が起きた事にホッとすると、怖ず怖ずとこっちに近付いて来た。



「すみません…また私…先輩の事…」



目を伏せて申し訳無さそうに謝る彼女。
私は色々思い出してきた。


(みんなに見られて…梓ちゃんが混乱して…鈍い音がして…そっか…私、梓ちゃんに頭、チョップされたんだ…)



思い出した途端、少し頭がズキズキしてきた。



「…でも先輩も悪いです…。先輩方に言い訳するの大変だったんですからね」



梓ちゃんはそう言うと、真っ赤な頬を膨らませながら私を睨む。



(良かった…夢じゃなかったんだ…)



私は彼女とキスをした事を実感する。
今の私は口元がニヤニヤと緩んでいるだろう。



「私は別に付き合ってる事みんなに言っても良いんだけどなぁ~」



「駄目です!律先輩に知られても見て下さい!大変な事に...」



のんきにそう言うと、梓ちゃんはガミガミと怒り出してしまった。
キンキンと声が頭に響くので、私はベッドに寝っ転がり彼女に背を向ける。



「それに…」



ガミガミと愚痴っていた彼女が、突然何かを言いかけて躊躇った。



「…ん?」



私は顔を彼女の方に向ける。




「それに…付き合ってる事は…まだ…ふ、二人だけの秘密にしときたいんです…」





そう言うと、梓ちゃんは顔を茹で蛸みたいに真っ赤っかにさせ俯いてしまった。
俯いたって寝ている私の方からだとバッチリその可愛い顔が見えるんだけどね。





「…んっ」




私は寝っ転がったまま顎を少し上げ、未だに頭から湯気を出している彼女に唇を突き出す。




「…?何ですか?」



「ん~」



次にちょんちょんと人差し指で自分の唇を指す。




「!」



私のしたい事がやっと分かったみたいで、梓ちゃんの顔はさらに真っ赤になった。




「ん~♪」




「………はぁ…、唯先輩は甘やかすとすぐこうなんだから…」




梓ちゃんは肩の力を抜いてため息をつくと、私の顔を見下ろしながら覗き込んできた。


彼女の長い髪が顔に当たって少しくすぐったい。


するとだんだんと彼女の顔が迫ってきたので、私は目を閉じる。




「唯先輩」



「…ん?」



呼ばれたので私は一回閉じた目をもう一度開けた。


開けた瞬間、ブワッと私の視界に彼女の顔が広がる。


その顔は、私の大好きな笑顔だった。




「好きです」






―ちゅっ

















それからの私達のお付き合いはとても順調だ。


次の日に律っちゃんやムギちゃんにすごい勢いで問い詰められたけど、その場凌ぎで色々嘘を付き何とか誤魔化した。


でもムギちゃんはまだ納得していないみたいで、今でもチラチラと私達を観察している。


あずにゃんごめんなさい…なんだかそろそろバレてしまいそうです…。


そういえば、あんなに疼いていた身体の火照りは何時の間にか収まってました。


一体何だったんだろ?






fin…?♪





ここまで読んで下さりありがとうございます!
「週末までには~」とか言った癖に間に合いませんでした!すみませんでした!
前編で唯ちゃんが少し可哀想だったので、後編では幸せに…!と思いながら書いたらこんな事に…。
後続きが少し書きたいのでfin?とかにしちゃいましたw


ではでは!次の作品は18禁…(^ω^)ジュルリ

| 【はつちゅー!】 | 00:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【はつちゅー!@後編1】

【はつちゅー!@後編1】




次の日の朝。


鏡に映っている自分は酷い顔をしていた。
目の周りが真っ赤になっていて、まぶたはパンパンに腫れ上がっている。
かみすぎて赤くなってしまった鼻は、まるでトナカイみたいだ。



(学校行きたくない…)



でも考えている事とは正反対に、私はパジャマを脱ぎ支度をし始める。
こんな顔でも『学校には行かなきゃ駄目』と私の脳は身体の神経に命令するのだ。



彼女が昨日帰り際に『また明日学校で』って言ってたのもあるけど、なにより…私が一日でも多く梓ちゃんに会いたいから。



休日に数日会えなかっただけでも彼女の事が恋しくて胸が苦しくなるのに、学校まで休んでしまったら自分で自分の首を絞める様なものだ。


私はいつの間にか重度な梓ちゃん中毒になってしまっていた。



(私だけがこんなに好きなのかな…)



こんなにも梓ちゃんの事を想っている自分に胸が切なくなり、私の眼にはまたジワッと涙が浮かんでくる。



(泣いちゃ駄目だよ唯。これ以上酷い顔にしてどうするの)



私は顔を天井に向け、クンッと息を吸い、眼から零れ落ちそうな涙を飲み込んだ。










こんな顔をしているせいか、学校に着くなり、クラスの皆にすごく心配をされてしまった。


まさか本当の事を話す訳にもいかないので、『どうしたの?』と聞かれたら『昨日泣ける映画見ちゃったんだ~』と嘘を付いて、私はいつもみたいにへらへらと笑って誤魔化した。


でもけいおん部のみんなは、私の嘘に薄々気付いているみたいだった。
有り難い事に深くは追求してこなかったけど。



そして授業も終わり、今は放課後。
他の皆は掃除当番らしいので、私は先に部室に行く事にする。


いつもなら待ちに待った部活の時間なのに、今日はなんだか気が重たい。



(…それも、この顔のせい…)



部室に向かう途中に私はトイレに入り、自分の顔を確認する。
私の顔は朝よりは大分マシになっていた。



(マシにはなったけど…うーん…これは気付くよなぁ…)



私はトイレを後にし、梓ちゃんに聞かれたらどう対処しようとか考えながら階段を上る。




(映画…たまねぎ…うーん………あっ)



色々考えながら階段を上っていたから気付かなかったが、既に私は音楽準備室のドアの前まで来ていた。

結局、考えがまとまる前に部室に着いてしまったみたいだ。




(あずにゃん…もう来てるかな…)




私はドアを見つめながら彼女の事を想像する。

梓ちゃんに会えると思うだけで、私の鼓動はドキドキと速まってきた。

私は不安半分、期待半分な気持ちで音楽室のドアを開ける。





―私の期待通り、既に梓ちゃんは来ていた。



「あ、唯先輩こんにち……どうしたんですか…その顔」



彼女はクルッと顔をこちらに向け、訪問者が私だと気付くと挨拶を掛けてくれたが、私の顔を見た途端に驚いた様に目を見開いてしまった。



「な、なんでもないよ~」



彼女にこんな酷い顔をあまり見られたくなくて、私はへらへらと笑いながら俯く。



何時まで見られてるかわからない私は、顔を上げる勇気がなくて地面とにらめっこをする。



すると、コトコトと小さな足音がこっちに近付いて来て、私が見つめている地面の中に梓ちゃんの上履きが入ってきた。




「何でもないって…あ、少し失礼します」




彼女は私にそう一声掛けると、手を伸ばしてまだ俯いている私の髪の毛に触れてきた。




―ドクンッ



髪を触れられた瞬間、私の心臓にドクンと熱い血液が流れ込む。




―ドクッドクッドクッ...



ドクドクと流れ込んでくる血液は、まるでどどまる事を知らないみたいだ。



私はうまく思考が回らない顔を上げ、梓ちゃんを見る。



彼女は私の髪を弄りながら、真剣な顔でジッと頭の一カ所を見つめていた。



たぷたぷに溢れるぐらい溜まってしまった心臓の血液が、次は全身に巡りわたり始める。



血液が全身に隈なく流れてくれたお陰で、身体がぽかぽかに温まり、指先がピクリと動いた。




(…キス…したい)



それをするのがさも当たり前かの様に、私の顔は梓ちゃんに引き寄せられていった。




(……………ッ!)




互いの顔が近付き、彼女の匂いをダイレクトに感じた私は途端に正気に戻る。


自分の浅はかな行動に驚きながらも、私は慌てて彼女の手をバッと振り払った。



「なかなかゴミが取れな……いたっ!…せ、せんぱい?」



「さ、触んないで…」



「え…?」



私は一歩離れて彼女から目を逸らす。


胸がズキズキと痛い。
きっと自分の気持ちに嘘を付いているから。
本当は、本当はもっと…もっと、彼女に触れてほしいと願っている。



でも…でも…―




「先輩…それってどういう意味ですか…?」




彼女の震える声に私は顔を合わせると、梓ちゃんは傷付いた顔をして私の事を見ていた。

こんな顔させたくないのに…。

私は彼女に返す言葉が見つからなくて黙ってしまう。



梓ちゃんは私の無視な反応に身体を震わせながら、途切れ途切れに声を出した。



「私の事…き、嫌いに…なったんです、か…っ?」




「違うよ!!!!」



私はまず自分自身の声の大きさに驚いた。
思いの外、大きい声を出してしまったみたいだ。
私の声の反響が部屋の中でキーンッ....と響く。



私は不安になりながらも彼女の目を見る。
私を見つめる梓ちゃんの瞳は、怯え揺れていた。



私が…彼女を怯えさせてしまったんだ…。



私は大きく息を吸いながら口を開いた。



「怒鳴ったりしてごめんね…違うの…私、あずにゃんが大好きだよ。
でも…私に近付くと危ないんだ。
今だって…あずにゃんに髪触られただけで、私、すごい意識してた。…また無理やりあずにゃんにキスしそうになったの…。
あずにゃんは…そういう事あまり望んでないみたいだし…その…昨日だって…。
私、もっともっとあずにゃんの色々な事知りたい…。でも嫌な事して嫌われたくないんだ…」



頭の中でゴチャゴチャになっていた想いを一気に口から吐き出す。

梓ちゃんの顔を見ようしたら、視界がぼやけていて見ることが出来ない。
急に目の奥がカァーッと熱くなる。
瞬きをすると、ジワリと目の端から涙が零れ落ちた。


私は泣いてしまっていた。



「唯先輩…」



涙は次から次へと溢れ出てくる。
私はそれを拭く事さえ出来なく、ただただ地面に小さな水溜りを作り続ける。


立ち尽くして泣いている私に、梓ちゃんはゆっくりと近付いて来た。



「先輩がこんなになるまで思い悩んでいたなんて…ごめんなさい…。この顔も、私のせいなんですよね…」



彼女はそう言うと小さな手を私の顔の前まで持ってきて、頬に流れ落ちている涙を指で拭き取ってくれた。
すると、さっきまで止まらなかった涙が不思議なぐらいピタリと止まった。


「私、怖かったんです。先輩と…その…キスしたら、先輩との今の関係が崩れてしまう様な…自分自身が変わってしまう気がして怖かったんです…。
何があったって唯先輩は唯先輩なのに…私が臆病なせいで先輩の事振り回して傷付けて…それにこの間はぶったりしてすみませんでした」



梓ちゃんは謝りながら私の頬を優しく撫でると、困った様に微笑んだ。



その愛苦しい彼女の笑顔に、私の心はギューッと鷲掴みされる。



「だ、だめだよ…あずにゃん離して…。私、またキスしたくなっちゃう…」



私は彼女の腕に手を添えて少し力を入れる。

彼女に触れられている頬、触れている手のひらが熱い。



「……いですよ」



彼女は私の頬から手を離さないまま何か呟いた。



「…え…?」




よく聞こえなかった私は聞き返す。




「だから…していいですよ、キス」




「…え…え…今、なんと…?」




彼女の魅惑的な言葉に私の頭は混乱する。




(キスしていい…キスしていい…キスしていいって…キスって何だっけ?)




「…キス、して下さい…唯先輩…」



梓ちゃんは呆けている私の頬を撫で、耳元で甘く囁いてきた。
何処かにトリップしていた私の意識が一気に戻ってくる。



「ほ、ほ、ほんとに…!?キスしてもいいの…!?」




「はい」




「ほんとのほんとに?」




「…はい」




「ほんとのほんとのほんとに?」




「ほんとのほんとのほんとにです!しつこいですよ」



私のあまりの執着さに、梓ちゃんはフーッ!と猫みたいに怒ってしまった。
でも頬はリンゴの様に赤く、とても可愛らしい。




「あ、あずにゃん…本当に後悔しない?…私、もうビンタは嫌だよぅ…」




私はいきなりのご褒美に、何か罠があるんじゃないかと考えてしまう。
あのビンタは結構心にも身体にもキタからなぁ…。



すると梓ちゃんは何か思い出したように喋りだした。



「あ…私、昔からびっくりすると、まず手が出ちゃうみたいなんです…。ごめんなさい、もうビンタはしませんから…」



彼女はそう私に謝ると、シュン...と小さくなってしまった。
口より先に手が出ちゃう癖は、直そうと思ってもすぐ直るものではない。



(でもそんな攻撃的な所も好きだったり…)




私は彼女に『これがええのんか~』と頬をペチペチされている自分を妄想していたら、梓ちゃんは続けて喋りだした。




「それに…わ、私も…唯先輩の事、ちゃんと、好きですから…もっと唯先輩の事知りたいんです…後悔なんて絶対しないです!」




そう言うと梓ちゃんは、真剣な瞳で私の事を真っ直ぐ見つめた。


私は口をぽかーんと開け彼女を見つめ返す。


あんぐりと開けた口からは「あ、あ、あ、」と声が漏れている。



「あ、あ、あ、あずにゃん!!」



私はあまりの嬉しさに、ガバッと彼女の身体に飛びついた。
そして背中に腕をまわして強くギュッと抱きしめる。


久しぶりに感じる彼女の心地良い体温、甘い匂い、柔らかい感触。
私の心が、身体が、彼女の全てで満たされていく。


梓ちゃんの背丈は私より少し低いから、顔が丁度私の胸に埋もれるような抱きしめ方になる。


そのため呼吸が上手くできないのか、梓ちゃんが「ぅぅ…」と苦しそうな呻き声を出した。


私は彼女の顔が見たくて、強く抱きしめている腕の力を少し緩める。


2人の間に少し空間が出来た事により、肩で呼吸をし始めた梓ちゃんの顔は耳まで真っ赤になっていた。



「あずにゃん…」



「…ゆい、せん、ぱい…」



途切れ途切れに私の名前を呼ぶ彼女の呼吸は乱れている。

彼女が息を吐くたびに、むあっと甘い匂いが鼻の中に入り、私の頭の中はくらくらしてきた。



(愛おしい)



私は気持ちを込めて彼女の瞳に熱い視線を送る。


すると私の想いが通じたのか、梓ちゃんは少し目を伏せて顎を上げて瞼を閉じた。


きつく目を閉じ、頬を赤らめながら私を待つ梓ちゃん。


私はそんな彼女の表情に惚れ惚れとしてしまう。


体中の神経を唇一点だけに集中させ、ゆっくりと彼女の顔に近付けていく。




―そして遂に、私達の唇と唇は合わさった。



「ちゅ…」



「んっ…」



(ん!?や、柔らか…!!)



あまりの唇の柔らかさに、私は思わず梓ちゃんから顔を離してしまった。


まだ唇には彼女の感触が残っている。


私がポケーっと余韻に浸っていると、彼女は目を開け、残念そうな顔をして私の事を上目遣いで見つめてきた。



「…もう…終わり…ですか?」



グサッっと彼女の言葉が私の心臓に突き刺さる。


私の理性は遥か遠くの方へ吹き飛んでしまった。



(そ、そんな顔されたら…私…)



も、もう我慢できない。



「お、終わりじゃ…ないよ…」




【はつちゅー! @後編2】へ続きます。

| 【はつちゅー!】 | 00:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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長めのSS分割&カテゴリ整理

容量の関係で全部表示されないとのご連絡がありましたので、KBの大きさ見て長いかな?と思った作品を分割してカテゴリに収納してみました。
少しはスッキリしたんじゃないかと思いますw
他にも見れない作品がございましたら、気軽に言い付けください♪
私も言われるまで全然気付かなかったです。(新しい携帯なもので…)
注意しなければいけませんね!
貴重な情報の提供をして下さった方、有難うございました^^



今週の忙しかった件がやっと終わりましたので、これからビシバシと自分に鞭を打ちながらSS書きます!w

| 未分類 | 13:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【はつちゅー!@前編2】

【はつちゅー! @前編2】







今現在のゲーム途中経過は【2:0】


もちろん2セットとも私が取っている。



「つ、強い…!」



「ふっふっふ…舐めてもらっちゃ困るよ。やっぱ手加減してあげた方がいいかなぁ~?」



現実での運動は苦手だけど、このゲームは憂とかなりやったからかなり自信があるのだ。
この勝負、梓ちゃんには悪いけど最初から勝ったようなもんなんだよ!



私は勝利と言う名の、“梓ちゃんとキス”を確実に掴んだと確信して、ニヤニヤとにやける。


すると、梓ちゃんはコントローラーをテーブルに置き、いきなり上に羽織っている薄手のパーカーを脱ぎだした。



「な、何で脱いでるの!?」



私はそんな彼女の行動にギョッとする。



「え?いや、これやってたらちょっと暑くなっちゃって…よいしょっと…。ふぅ…お待たせしました!ここから挽回していきますよ!これからです!」



梓ちゃんは再びコントローラーを握り「むん!」と気合いを入れた。



(ゲームで本気になっちゃってるあずにゃん可愛い…。それに…に、二の腕が…!あずにゃんの二の腕が目の前に…!目に毒すぎる…!)



そう。
彼女のパーカーの中は半袖だったのだ。
まさかこんなに早く梓ちゃんの二の腕を拝めるとは…。
衣替えするまで見れないよなぁとか思っていたから、二の腕耐久が準備されていない私の心臓はドッキンドッキンとびっくらこいている。


そして中断されていたゲームが再び再開した。


しかし私はゲーム中にも関わらず、梓ちゃんの方をチラチラと見ている。
梓ちゃんがコントローラーを振るたびに、彼女の白くて細くて丁度良い肉つきの二の腕が僅かにぷるっと揺れる。
半袖の花柄のシャツもフワっとなって…。



(あ…も、もう少し…もう少しで脇の中見えそう…)




私はこのゲームの運動とは違う意味で鼻息が荒くなっていた。




「…あれ、先輩いきなり弱くなりましたね」



「…ふぇ?」



梓ちゃんの二の腕に夢中になりすぎて気付かなかったが、いつの間にかゲームは【2:2】で同点になってしまっている。



(こ、これじゃ駄目だ!折角のあずにゃんとのキス作戦が台無しに!)



私は本来の目的を思い出し、隣にある二の腕の誘惑に駆られながらゲームに集中した。




そして―――




【ゲームセット!1PWIN!】




「うっしゃああああ!私の勝ちだよ!ね?ね?」




私は思わずガッツポーズをして、ぴょんぴょんと部屋の中を飛び回る。



「ちょ、喜びすぎです!…もうっ、私の負けですよ」



「あずにゃーん…。“ルール”覚えてるよね~?」



私はニマニマとしながら梓ちゃんに確認を取る。



「はぁ…やっぱりそれですか…。良いですよ、聞きましょう。でも私にできる範囲の事にして下さいね。あんまりムチャな事は止めて下さいよ」



梓ちゃんはため息をつき、私の言う事を受け入れる体制になった。
ジッと見つめて待たれているせいで、今更ながら恥ずかしくなってしまう。



「えっと…じゃあ、あの…その…」



「??…何ですか?ハッキリして下さい」



私は息を飲み、決心して口を開く。



「あ、あずにゃんと、キスが、したいな~んちゃって~…」



やっぱり恥ずかしさが残っていたのか、語尾を少し誤魔化してしまった。



「え…」



梓ちゃんは変な語尾なんて気にならなかったみたいで、私の“言う事”を聞いた途端、耳まで真っ赤になってしまった。



「な、何言ってるですか!」



梓ちゃんは頭から湯気が出そうなぐらい顔を真っ赤にさせ、声を荒らげる。



「だ、だから…あずにゃんとキス…」



「それは分かってます!…で、でも…キ、キスだなんて…」



梓ちゃんは眉を八の字にさせて困っている。
これはもう一押ししなければ。



「わ、私がゲームで勝ったんだから!あずにゃんは私の言う事一つ聞かなきゃい、いけないんだよ!」




私は手をジタバタとさせて、子供みたいに駄々をこねる。
先輩の癖に大人気ないけど、キスのためならプライドぐらい捨てるもん。


すると梓ちゃんは困った顔のまま口を開いた。



「……そ、それは…何処に…ですか?」




「ぇ…?えと…も、も、もちろん!く、唇だよ!マウストゥマウスだよ!」




「…」



「…」




二人の間に沈黙が起きる。




い、勢いに乗って言ってしまった…。
頬ぐらいならもしかしたら許してもらえたかもしれなかったのに…。



(あ、あずにゃん、怒っちゃったかな…)



さっきから梓ちゃんは俯いて黙っているから、今どんな表情をしているか分からない。
私は彼女の反応が気になりすぎてオドオドとする。



お互い沈黙のまま五分ぐらい経過した。
するとその時、梓ちゃんがやっと顔を上げ、こちらを見た。
久しぶりに見れた彼女の顔は、さっき見た時よりもさらに真っ赤っかになっていた。



「…………す、少しだけですからね!絶対直ぐに離して下さいよ!約束ですからね!」



梓ちゃんはそう言うと、眉間にシワを寄せながら私の顔の前に人差し指を立てる。
私は彼女の言葉を頭の中でリピートする。



(つまり…OKって事!?)



「ぇ…あ…う、うん!軽く!軽くちゅって!ちゅってするだけだから!約束するよ!」



私はコクコクと頷きながら、彼女の人差し指に小指を絡ませ指きりげんまんをする。



「ちゅ、ちゅーとか言わないで下さい!!」



梓ちゃんはバッと指を離し、怒った口調でそう言うとそっぽを向いてしまった。
でも彼女の顔は未だに真っ赤なままだ。



(ま、まさか上手くいくとは…)



私は目の前にある梓ちゃんの唇をじっと見つめる。
夢にまで見た…梓ちゃんの唇…。
彼女の小さな可愛い唇は、ほんのりピンク色で…。
リップを塗っているのかぷるぷると潤っている。



(美味しそう…)




梓ちゃんのジューシーな果実のような唇を見ているだけで、私の口の中にはじゅわじゅわと唾液が湧き出てくる。



「…は、はやくしてくださいよ…」



見つめていた唇がいきなり喋った。
何時までも行動しない私に、梓ちゃんは痺れを切らしたみたいだ。


私は慌てて彼女の唇から視線を外す。



「ふぇ!?あ、う、うん」



私は口の中でなみなみになっている唾液をゴクッと飲み込み、震える手で梓ちゃんの肩を掴んだ。
梓ちゃんも緊張しているのか、体が小刻みに震えている。



(震えているのは恥ずかしさから?…それとも)



私の事が恐いのだろうか。
でも、悪いけどもう後戻りは出来ない。


「じ、じゃぁ…いくよ…」


私はそう言い彼女の肩を握っている手に力を込める。



「は、はい…」



梓ちゃんは覚悟を決めたのか、ギュッと強く眼を閉じた。

私は自分の荒くなっている呼吸を抑えつつ、顔を傾けながら恐る恐る彼女の唇に顔を近付けていく。

私の鼻息が顔に当たったのか、梓ちゃんは肩をブルッと上下させて唇に少し力を入れた。

お互いの鼻息が当たるぐらいの距離になり、私は静かに目を閉じる。



そして遂に、私の唇が梓ちゃんの唇




――の感触とは別の場所に当たった。



「へ?」



「あぇ?」



私達は思わず目を開けて、お互い自分の唇を見る。


私の唇は梓ちゃんの唇ではなく、唇の端っこに当たってしまっていた。



(は、外した!?)



私は一旦梓ちゃんから唇を離し、しどろもどろ言い訳を考える。



「い、いや、今のは…練習!そう!トレーニングだよ!…だから、つ、次が本番…」



苦しい言い訳を言い終えると、私はもう一度彼女の唇に顔を近付ける。
今度は外さないように薄目で位置を確認しながら。

すると梓ちゃんは私の肩を掴み、グイッと身体を引き離した。


「だ、駄目です!これ以上されたら…私…は、恥ずかしくて死んじゃいます!」


顔を真っ赤にさせてそう言うと、梓ちゃんは俯いてしまった。



(え、え、折角のチャンスなのに!)



「お、お願いあずにゃん、もう一回だけ…く、唇にちゅって、軽くするだけだから…ね?ね?ね?」



私は目をウルウルとさせながら「ね?ね?」と梓ちゃんにお願いをする。



「何度言ったって駄目駄目です!一回って約束ですよ!…もう離れて下さい。じゃなきゃビンタしますよ」



赤い顔で私の事をキッと睨むと、梓ちゃんは手を振り上げた。



「そ、そんなぁ~!?」









「う゛ぅ…ずびっ…じゅるる゛、ひっぐ…ふぇ゛~」



あの後、私はずっと梓ちゃんに『お目目ウルウルお願い攻撃』をしたが、まったく効果なしで彼女の答えは『NO』の一択だった。
そして彼女はパッパッと支度し終えると、『また明日学校で』と言いうるうる泣いている私の事なんか置いてサッサと帰ってしまったのだ。




(あずにゃんは私とキスしたくないのかな…。もしかして私の事、実は好きじゃないんじゃ…。)




「そ、そん゛なの嫌だよ゛ぉ~!!びえ゛ぇ゛ぇ~」



私は布団を被ってわんわんと泣きじゃくる。




(…でも…あずにゃんの唇…の端。柔らかかった…)



触れた時間はほんの僅かだったけど、頭の中で鮮明に思い出せる。



梓ちゃんは小さな唇を少し突き出し、顔を真っ赤にさせながら私のキスを待っている。
そして私の唇が彼女に触れる。
彼女の肌の弾力で、私の唇がぷにっと潰れ、彼女に触れている部分だけがジワジワと熱くなる。


何か違う事に気が付いた私達は、離れてお互い目を合わせる。

その時の目を見開いた梓ちゃんは、何処か残念そうな顔をしていた……気がする。



(まぁ私の思い違いなんだろうけど…)



口の端っこであれだけ柔らかいんだったら、彼女の唇はどんなに柔らかいんだろう。
それに、どんな甘い味がするんだろう…。



私はさっき彼女に触れた唇をぺろっと舐める。



「……しょっぱ…」



自分のしょっぱい涙の味しかしない。


私は布団の中で、悶々と梓ちゃんを想い泣き苦しみながら寝ついた。







【はつちゅー!@後編へ】



後編に続きます。
まだ書き始めてもないのですが、今週末までに出来上がればいいな…と考えております。
でも今週は少し忙しいため難しいかもしれません…。
可愛い唯ちゃん!と言うより、なんだか可哀想な子になってしまいましたww

ここまで読んで下さりありがとうございました!^^
コメ、拍手ありがとうございます!
明日には必ず返信しますので…今日は寝させて下さ…いorz

| 【はつちゅー!】 | 12:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【いつもと違うあなた @後編】

【いつもと違うあなた @後編】








練習前のティータイム。温かい紅茶に甘いケーキ。
唯先輩が淹れた紅茶は、意外にもすごく美味しくて、ケーキにも合い、私はフォークがパクパクとすすんでいた。



何かさっきからずっと視線を感じる。
ここには唯先輩しかいない訳だから、犯人は先輩だろう。
私は見つめられている事に恥ずかしく思いながら、隣に座っている先輩に声を掛けた。



「なんですか?」



「んー?美味しいー?」



ニコニコと笑いながらそう尋ねてくる。
先輩のケーキを見ると、全然減っていない。まだあまり食べていないようだった。ずっと私の事を見ていたのだろうか。
私はテーブルに視線を落とし、ケーキと紅茶を眺めた後、もう一度口を開く。



「まぁ…美味しいですけど…」



天邪鬼な私は、ついムキになって微妙な答え方をしてしまった。
本当はケーキも紅茶もものすごく美味しいのに。



(正直にすごい美味しいですって言えば良かったかな…)



自己嫌悪している私を見ながら先輩はふふっと笑い、ポッケからハンカチを取り出した。




「あずにゃんバナナケーキ好きだもんね?」




そう言いながら先輩は私の頬をハンカチで優しく拭く。




「えっ…」




(私がバナナケーキ好きなの覚えててくれてたんだ…。それを知ってて…だから先輩モンブランを…)




「ほっぺたついてたよ」



私は先輩にされるがままに頬を拭かれ、先輩はハンカチをポッケにしまうとクスクスと笑った。




「あ…ありがとうございます…」



嬉しさと恥ずかしさが入り交じって、私は何とも言えない気持ちになる。
なんだかいつもと立場が逆転している気がする。
まぁ普通の先輩と後輩だったらこれが普通なんだろうけど。
今日の唯先輩は何かいつもと雰囲気が違うため調子が狂う。



「ねぇ、あずにゃん」



「は、はい…?」



呼ばれたので私は先輩の方を見て返事をした。




「“続き”したいな」




「えっ“続き”って…?あっ!」




私が“続き”の意味を思い出した瞬間「ガタッ」とイスが鳴る。
いつの間にか私は座ったまま、先輩に肩ごと抱き寄せられていた。
いきなりの先輩の行動に、私は持っていたフォークを地面に落としてしまう。




「“続き”は“続き”だよ。ほら、顎上げて?」




そう言い先輩は私の肩にまわしている腕を解き、顎にそっと手を添える。
先輩の仕草や表情が、すごく大人っぽくて私はドキドキしてしまう。




(えっ、え、なに、もしかして、もしかしなくても、キ、キ、キス!?)




「くぁwせdrftgyふじこlp;p」




もう自分でも何を言っているか分からない。
目を閉じてゆっくりと顔を寄せてくる先輩。
私の心臓は爆発寸前だった。




「ま、待って下さい!!!」




私が大声を出すと同時に、こちらに迫っていた先輩の顔の動きがピタっと止まる。




「…ん?」




「あ、う、えとあの、私まだ…こ、心の準備が出来てないので…」




ドモりすぎてうまく喋ることが出来ない。
私は消えてしまいそうな声を振り絞って先輩に伝える。




「…」




先輩は私の話を黙って聞いてくれている。
もうひと踏ん張りだ。頑張れ私。



「その…明日…あ、明日なら………ス…しても…いいです…」



そう言い終わると私は下を向いて俯く。顔から湯気が出そうなぐらいなので、きっと私の顔は真っ赤になっているだろう。
もしかしたら声が小さすぎて所々聞こえなかったかもしれない。

先輩は目を斜め上の方に向け何か考えているような顔をして、そして頷きながら私を見た。




「…うん、わかったよ」



どうやら私の言葉は通じていたらしく、そう言うと先輩は私からそっと離れた。




「さ、食べちゃおっか。練習もしなきゃいけないしね?」







その後の練習の事はあまり良く覚えていない。
ただ、私はいつもと違う先輩にずっとドキドキしっぱなしだった。













次の日の朝、私はいつもより遅めに家を出た。
何でかって?それを聞くのは野暮ってやつである。
私は唇にリップを塗る。うん、準備万端だ。後は登校してくる先輩を待つだけ…。



「あ~!あずにゃんおはよぉ~♪」



(来た!)



私は蔓延の笑みで、後ろから来ているであろう先輩の方にクルッと体ごと振り返る。




「あっ!唯せんぱ……い?」





そこには、髪は寝癖でピョンピョンと跳ね、口の横に食べカスを付けている唯先輩がいた。
おまけに昨日無かった黄色いヘアピンが復活している。



「…」




「どしたの~?」



あの食べカスはなんだろう…白くて丸くて…。
まぁそれはどうでもいい。今一番気になるのは――



「あの…先輩。そのヘアピン…」



「あ、これねっ!憂が昨日新しいの買ってきてくれたんだよ~。やっぱりこれ付けてないとね~♪」




気付いてくれたのが嬉しかったのか、先輩はニマニマと笑いながら得意げに喋っている。
私はあんぐりと口を開け、そんな先輩を見つめる。




(憂…余計なことを…)




私がボーッと放心していると、先輩は何か思い出したようなリアクションを取りこちらに近づいてきた。




「あ、そうだった!確か今日、ちゅーしていいんだよね?はい、あずにゃんむちゅちゅー♪」




そう先輩は言うと、目を閉じ「ん~♪」と唇を突き出しながら迫ってきた。
私はそんな迫ってくる先輩の体をサッと避ける。




「嫌です!駄目です!昨日言ったことは無しです!」




「えええーー!?なんでー!?」




「自分で考えて下さい!」




そう先輩に言い放ち、私はスタスタと前に歩き出す。




「ぐすん…あずにゃんが急に冷たく…ぐすん」




まだ後ろにいる先輩は、その場に座り込んでメソメソと泣いていた。




(はぁ…まったく…)




「…先輩、顔上げて下さい」




「ぐすん…んぅ~?」



私の声に顔を上げた先輩は、上目遣い&潤んだ瞳で私の事を見つめてきた。
私はそんな先輩の唇に顔を落とす。




「ちゅっ」




「!」




顔を離し、唇に付いていた食べカスを飲み込む。
どうやら先輩の朝ごはんは食パンだったみたいだ。




「あずにゃん…」




そんな事を考えていたら、先輩はじーんとした顔で私の名前を呼んだ。




「か、勘違いしないで下さい!食べカスが付いていたんで取ってあげたんです!ほら早く学校行きますよ、遅刻しちゃいます!」




私は自分のした行為に今更ながら恥ずかしくなり、先輩を置いて早足で歩き出す。
さっきまで泣いていたはずの先輩の顔は、もう笑顔になっていて。
ニコニコしながら私の隣まで駆けてくる先輩。
そんな先輩が早く追いつけるようにと、ゆっくりと早足で歩く私。



昨日の大人っぽい唯先輩ももちろん素敵だったけど、結局、私はどんな先輩でも大好きなんです。






fin♪






ここまで読んで下さりありがとうございます。
この【いつもと違うあなた】は「ヘアピン」を題材にして書いてみました。少しパロディチックすぎましたかね…。
イケメン唯(ヘアピンなし)の方は、二期アニメ新EDの唯を想像して読んで下さると良いと思いますw
あの唯は反則ですよね…。あずにゃんがメロメロになるわけです。

いつもの如く誤字・脱字見つけた方は指摘して下さると嬉しいです♪
ではでは!

| 【いつもと違うあなた】 | 12:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【痣 @後編】

【痣 @後編】



~15分経過~





「はぁ、はぁ…ぺろっ…はぁ…ぺろぺろ…はぁ…ぺろ…ちゅぱっ…ちゅっちゅっ…はぁ、はぁ…」





痣を舐めさせてから、結構時間が経った。
呼吸が乱れてきている梓ちゃんには疲れが見える。




(そろそろいいかな)





「よく舐めたね、えらいえらい」



私はそう言いクルッと身体を梓ちゃんの方に向ける。




「ちゅぱっ…ふぁい…」



頭を撫でながら梓ちゃんの顔を見ると、眼はとろんとしていて赤くなっており、頬も真っ赤に上気していた。




「…前の方も舐める?」




「!」




梓ちゃんは顔をさらに赤くさせコクコク頷き、私のお腹に抱きついてきた。




「れろっじゅる…ぺろっ、ぺろっ、ちゅっ…ちゅぱっ…」




ネットリとした梓ちゃんの舌が私のお腹を吸い付くように這い回る。
私はそんな彼女をじっと見つめ、見下ろす。
梓ちゃんはすごい厭らしい顔をしていた。





「ぺろぺろ…ちゅっ…あ、あの…唯先輩…」





梓ちゃんは舐めるのを一旦止め、私の名前を呼びながら見上げる。




「あずにゃん、先輩じゃないでしょ?」




また私は低い声で梓ちゃんに命令をする。
梓ちゃんは目を伏せた後、しぶしぶと顔を上げて可愛い小さな口を開いた。




「………………ご主人様」





「よく言えました♪何?あずにゃん」





「あの…も、もっと…ご、ご主人様が欲しいです…」


小声でそう言って、彼女は真っ赤になっている顔を地面に向けた。
梓ちゃんはさっきから太股を擦り合せてモジモジとしている。



やっと“お願い”をしてきた。
私は心の中でほくそ笑み、ニッコリと梓ちゃんに笑いかける。



「もっとシテ欲しいなら、ちゃんと猫に成りきらなきゃ♪」



「え…?」




梓ちゃんは不思議そうな顔で私を見上げた。




「あずにゃん、今のあずにゃんじゃ何が足りないと思う?」




私は梓ちゃんに問題を出し、鞄が置いてある場所まで歩く。
その間、梓ちゃんは眉をしがめながらうんうんと考えていた。



「………猫耳…でしょうか」




「ぴんぽ~ん!半分正解 ♪」




私は鞄からサッと猫耳を取り出し、梓ちゃんの頭に乗せる。



「…後はこれだよ」



そう言いながら、私は鞄の中から一緒に取り出した、尻尾付きのアナルバイブを梓ちゃんに見せる。



「!?」



梓ちゃんはこれからされる事を想像したのか、不安と期待で顔を赤らめた。




「ほら、自分で入れて?」




私は梓ちゃんにバイブを差し出す。
でも梓ちゃんはまだ少し恥ずかしさが残っているのか、眼を泳がしながら立ち尽くしていた。



「あぅ…」




「それとも…入れて欲しいの?」




私はそんな彼女の耳元に甘い声で囁く。




「!!!…じ、自分で入れます!」




耳に手を当て、梓ちゃんはそう言うと私の手からバッとバイブを抜き取った。
そして手に持っているバイブを見た瞬間、そのままの状態で固まってしまった。



「入れてるところが私によく見えるように、そこの椅子に座って?」




「………」




私は動かなくなってしまった梓ちゃんを押し、椅子へと導く。


梓ちゃんは頭が回らないのか、素直に椅子に座り、ゆっくりと足を開き、私に見えるように腰を上げた。
この姿勢は…あれだ。M字開脚だ。



私はじっくりと梓ちゃんのアソコを見る。



「あれ?すごい濡れてるね。…私の汗舐めてただけで濡れちゃったんだ?」



そう言い私は梓ちゃんの耳の穴の中にふぅ~と息を掛ける。



「あ…ぁ…」



梓ちゃんはフルフルと身体を震わせて、私の事を熱い目で見つめてくる。
その眼の中には私しか視界に入ってないみたい。


完全に堕ちたみたいだ。




「ほら早く尻尾入れて?ちゃんと見ててあげるから」



バイブを持っている小さい手を掴み、アナルまで導いてあげる。
梓ちゃんのそこはバイブを当てられて、期待している様にヒクヒクとさせている。




「…んっ… んん…くっ…!あっ!?…くはぁっ…はぁっ…はぁ…」




太いバイブが梓ちゃんの中に飲めり込まれていく。
すると最後まで入ったみたいで、バイブの部分が見えなくなり、本当に梓ちゃんに尻尾が生えているみたいになった。
入れ終わった梓ちゃんは、苦しそうな顔をして額から汗を吹き出している。




「奥まで入ったね、えらいえらい。それじゃ約束通り“シテ”あげる」




私はそう言い、バイブの振動スイッチを入れた。



ヴヴヴヴヴヴヴ…



バイブは低いモーター音を立てながら、小刻みに梓ちゃんの中を掻き回す。
バイブが激しく穴をピストンをするたびに、付いている尻尾がブンブンと振り回り、まるで喜んでいるみたいだ。



「にゃあぁ!?あああああぁぁっあっっ!…んっ…はぁ…あっ…はぁ…」



梓ちゃんは、身体を仰け反らせてビクンビクンと痙攣をする。
バイブの刺激で簡単にハテてしまったみたいだ。
私は振動スイッチを止める。



「軽くイっちゃたね。でもまだ終わりじゃないよ?」



私は膝立ちになり、梓ちゃんのアソコに顔を近付ける。
梓ちゃんのアソコは、むあっと甘酸っぱいエッチな匂いがした。




「ぁ…‥そ、そこは…」



指で梓ちゃんの花びらをくぱぁ…と広げてみると、とろとろと愛液が流れ溢れ出てきた。
私はその光景に我慢が出来無くなり、ゴクリと唾を飲み込む。




「あずにゃんのここ、すごいトロトロ…。舐めとってあげるね」



舌を使い、ワレメに沿いながら下から上に舐め上げる。
梓ちゃんの愛液は甘くてとっても美味しかった。
私はもっと梓ちゃんの味を味わいたくて、何度も何度もワレメに舌を這わせて愛液を舐めとる。




「あぁあっ!いやっ!…ふぁっ…きたなっ…あっ…」




「ぺちゃ…じゅるっ…あずにゃんのおしる、おいひーよー…ぺちゃ、ぺちゃ…」




そう言いながら、私は膣の入り口周りをぺちゃぺちゃと舐め、梓ちゃんに刺激を与える。




「あっ…せ、せんぱ…そ、そこ気持ちい…あはぁ…あんっ、んくっ…」




「今は先輩じゃないでしょ?」




私は花びらの中をチロチロと舐めながら、梓ちゃんの太股の裏をパシッと叩いた。




「ぁあああ゛あ゛んっ!!」




お尻を叩いた途端、梓ちゃんは声を荒げてビクッビクッと身体を痙攣させた。
また軽くイッてしまったようだ。
梓ちゃんの口からはだらしなく涎がだらだらと垂れている。




「お尻叩かれてイっちゃったの?…あずにゃんは悪い子だね…」




私はそう言いながら、梓ちゃんの口の端から垂れている涎を舌で舐めとってあげた。




「ぁ…はぁ…はぁ…はっ…ごしゅ…」




梓ちゃんは息も絶え絶えながら、私の瞳を見つめている。




「…ん?」




真っ黒でサラサラな彼女の髪を撫でながら、私は優しく梓ちゃんを見つめ返して返事をする。




「……ごしゅじんしゃま…もっと、シテ下さい…」




「…」




私は何も答えず、チュッと唇に軽くキスをし、ぷっくりと膨れている梓ちゃんの陰核を指でクリクリと捏ねくり回した。
ゆっくりと回すように弄るたびに、梓ちゃんのアソコは厭らしい音を奏でる。



クチュ…クチュ…クチュ…クチュ…




「やあぁぁぁ!?そ、そこは…お豆はだめです!気持ちよすぎて…あふっ、イ、イク…あっ、あっ、またイッちゃ、あぁああイッちゃうよぉ…」




梓ちゃんの顔を見てみると限界に近いみたいだ。
(そろそろかな)と思い、私はアナルバイブのスイッチを再びONにし、赤く腫れているクリトリスを指で摘まんでキュッキュッとシゴき、もう片方の手で膣の中に指を入れ激しく掻き回した。




ヴヴヴヴヴクチュクチュクチュズポズポズポズポ!



「あっ!?あっ!?イ、イッちゃう!イッちゃう!あっ、ゆいしぇ‥ぱ、イッちゃあああぁぁあああああ゛あ゛!!??ああぁあぁ…ッ……!?ッ…!?んっ…はっ、はぁ…はぁ…」



梓ちゃんはアソコからピュッピュッと潮を吹き出しながら何度も身体を痙攣させてイき、グテっと椅子の背もたれに倒れるように寄り掛かった。




「可愛い…あずさ…」



私はそんな彼女の唇にキスをする…が、反応がない。

顔を覗き込むと、梓ちゃんは眼を閉じて眠っていた。

眼の端には涙が伝った跡がある。

梓ちゃんは軽く失神してしまったみたいだ。




「酷い事してごめんね。梓が恥ずかしがり屋なのは知ってるよ」




私は意識の無い梓ちゃんの身体をギュッと抱きしめる。




「…でもあんまり飼い主に噛み付いちゃ駄目だよ?私が梓のご主人様なんだから…ね?」




今は聴こえているはずのない彼女の耳元で、私はそっとそう囁いた。








fin♪








ここまで読んで下さり有難うございます。

これ書いててちょっと笑っちゃいましたw
どんだけ私かっこ唯が好きなんだとwww
まだブログ始めたばっかりなので作品は少ないのですが、かなりの確率でかっこ唯!な気がしますw
次は可愛い唯ちゃん書きますねw

ではでは!

| 【痣】 | 12:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アニメ感想etc&拍手コメ返信♪

こんばんわ。
少しアニメの感想を…

けいおん!!9話「期末試験!」
予告で少し期待はしてましたが、これ程とは思いませんでした。
梓→唯な描写がチラホラと…。た、たまらん…。

演芸大会のお揃いの衣装もとーっても可愛かったです。
背中合わせて「ゆいっ」「あずっ」って…!
TVの前で悶え死にそうでしたw
公式様様…素敵なゆいあずをありがとう…!


そしてけいおんゲーム化の情報がやっと公式に!
その名も『けいおん! 放課後ライブ!!』
機種はPSP。リズムアクションゲームだそうです。
ゲームの公式サイトも出来ていました。
http://k-on.sega.jp/
秋発売予定とのことで…とても楽しみです。


拍手コメ返信は追記から♪

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| 未分類 | 22:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【はつちゅー!@前編1】

【はつちゅー!@前編】





一ヶ月前。
私、平沢唯は後輩の中野梓ちゃんに決死の思いで愛の告白をし、晴れて私達は恋人同士となった。



しかし、未だに何も進展がない。



付き合い始めの頃は、お互い相手の事を意識して、とても初々しかった。

私は梓ちゃんに、『唯先輩…』と頬を赤らめながら名前を呼ばれるだけで、バックンバックンと胸の動悸が激しく鳴り、喉から心臓が飛び出るかと思ったぐらいだ。
いや、今でもそうなんだけどね。

梓ちゃんも私と目が合うだけで、顔を真っ赤にさせちゃってものすごく可愛かったのに、二週間ぐらい経つと慣れてしまったのか、ケロッとまた付き合う前の梓ちゃんに戻ってしまった。


たまーに帰り際、2人きりの時に少し良い雰囲気になったと思ったら、梓ちゃんは一言挨拶をして早足で帰ってしまうし。
その際に一度強引にキスをしようと試みたら、思いっきり頬にビンタを食らってしまった。


次の日に謝ってはくれたんだけど、私の心はズタズタに傷付いてしまっていて修復不可能だ。
せめてこの腫れてヒリヒリするほっぺにキスをくれれば良いものを…。

私の心の傷を癒すには、“梓ちゃんのキス”しか治療法はないのだ。



そして今日。
梓ちゃんは私の家に遊びに来る事になっている。
まぁギターの練習でなんだけど。

憂は、『早朝から友達と遊びに行くから夕ご飯頃まで帰ってこない』って言ってたから、久しぶりに梓ちゃんと2人きり。
今日やらずにいつやるのだ!ってぐらいの絶好のチャンス!


今日こそ頑張って…良いムードを作って…梓ちゃんと…梓ちゃんの唇にキスを……




「でへへへ…っふぁ!」




梓ちゃんとのロマンチックなキスを妄想していた私は、口から垂れ落ちそうになっていた涎を慌ててちゅるっと吸い上げる。




「うーん…少し早く起きすぎちゃったかなぁ~」




ベッドでゴロゴロしながら時計を見ると、10時15分。
梓ちゃんが家に来るのはお昼過ぎだから、まだ結構時間がある。

憂が作り置きしてくれたお昼ご飯は、さっき起きた時にお腹が空いていたから直ぐ食べちゃったし…。
う~んお腹がいっぱいでなんだか眠ってしまいそう…。



「あずにゃ~ん…ちゅ~うちゅ~ちゅ~…ふにゃ…」



私は抱き枕にちゅーちゅーと唇を押し付けながら、気持ちよく二度寝をしてしまった。












私の可愛い彼女は怒っている。

それはもうツインテールの髪の毛が逆立ちしそうなぐらい。


腕を組んで私の事をジトーっと睨む梓ちゃん。
そんな彼女の前で私は正座をしている。



何故こんなに彼女は怒っているのか?



時間は約30分前に遡る。




*




約束の時間に平沢家にやって来た梓ちゃん。
とりあえず玄関のチャイムを押す。



…出ない。



もう一度押してみる。



…出ない。



彼女は疑問に思いつつ何度もチャイムを押す。…が、出ない。



何故ならその頃、私は夢の中の梓ちゃんと甘いちゅっちゅタイムを満喫している最中だった。
私が寝ていたがために、梓ちゃんは家に入れず、玄関で30分ぐらい立って待つ羽目になってしまったのだ。









「何度も何度も携帯にも電話したのに…」



梓ちゃんはぷんぷんとお怒りのご様子…。
着信音で飛び起きて、寝癖がぴょんぴょんのまま慌てて玄関に出たものだから、言い訳の仕様もない。



「はい…すみませんでした…」



私はへこへこと頭を下げて謝る。



腰に手を当ててガミガミと愚痴る彼女と、怒られて小さくなっている私。

これじゃどっちが先輩か後輩か分からない。




「はぁ…もういいですよ。冷たい飲み物貰えますか?」



梓ちゃんはため息をつき、顔をぱたぱたと手で扇いだ。
彼女の額には少し汗の玉が浮かんでいる。
いくら涼しい5月とはいえ、外にずっと立っていたのだから暑かったのだろう。



「う、うん今直ぐ持ってくる!リビングでくつろいでて!」




私は梓ちゃんのご機嫌を取り戻すために、早急にキンキンに冷えた飲み物を作るのだった。










(疲れだ……)



そろそろ梅雨の季節なのにも関わらず、今日はカラッカラのお天気日和。
お出かけしたら間違いなく気持ちよさそうな中、私達は家の中で2時間ぐらいぶっ続けでギターの練習をしていた。


(あぁ…太陽の日差しが気持ちいいよぅ)


私はギー太を膝の上に乗せ足を伸ばし、窓の近くで日向ぼっこをする。
チラッと梓ちゃんを見ると、楽譜とにらめっこをしていて、まだまだ練習を止める気はなさそう。
このままじゃ練習だけで一日が終わってしまう。


(そんな事はさせない!)



私は考えていた作戦を実行する。



「あずにゃん。気分転換にゲームでもしない?」



「え?うーん…そうですね…。キリも良いですし、少し休憩しましょうか」



梓ちゃんは少し考えそう言うと、楽譜から目を離して綺麗に整頓し始めた。



「やったぁ!Wiiやろう?ウィー!ソフトはこれね!」



私はギー太をスタンドに立てかけた後、彼女の気分が変わらないうちにテレビを付けてWiiの電源を入れる。
Wiiが起動し、テレビ画面にソフトのタイトルが流れた。



「ちょ、もうやるって決まってるんですか…あ、『Wiisports』!これ一度やってみたかったんです!」



梓ちゃんはフェンダー・ムスタングことむったんをギターケースに入れ、テレビの近くに寄ってきた。




(…と言うことはこのゲーム一度もやった事ないのか…)



私は心の中でシメシメと思いながらコントローラーを梓ちゃんに渡す。



「はい、手首にしっかりストラップ付けてね!」



梓ちゃんは手首にストラップを付け、コントローラーを宙にぷらぷらとさせている。
握り方から知らないみたいだ。



「これはこう握るんだよ♪んーと…とりあえず操作に慣れよっか!テニスでいいよね?」



私はコントローラーを握って見せ、慣れた手付きで操作しテニスを選ぶ。
簡単に操作方法を教えてあげて、まず始めにトレーニングモードをする。



「す、すごい…本当に自分で打ってるみたいですね!」



何度かやると、梓ちゃんは大分操作に慣れたみたいで、楽しそうにコントローラーをブンブンと振っている。




「あずにゃん上手上手♪じゃあそろそろ試合しよっかっ」




私は一番長い3ゲームのセットを選び、試合開始を押した。



ゲームロード中.....



(言うなら今かな…)



「あ!ねぇねぇ、負けた方が勝った方の言う事を一つ聞くってルールはどう?手加減するからさぁ~」




私はずっと言いたかった事を彼女に持ちかける。




「何ですかそれ…。…まぁ勝負には賭け事がつきものですものね。手加減なんていりませんよ!やってやるです!」



(掛かった!)



私は心のなかで『俺様がこんな餌n…釣られたクマー!』を想像する。
梓ちゃんは負けず嫌いだから、こう言えば乗ってくるのは分かっていたのだ。


この勝負、絶対負けるわけにはいけない!
悪いけど手加減なしでいかせてもらうよ!





【はつちゅー! @前編2】に続きます

| 【はつちゅー!】 | 23:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

【痣 @前編】

R-18な内容です。18歳未満の方は閲覧しないで下さい。
それ以外の方は、少し長めなので時間がある時にどうぞ。


【痣】





今日も私こと平沢唯は、軽音部で1年後輩の中野梓ちゃんに日頃の日課になっているちょっかいを出していた。




「あーずにゃーん!!猫耳つけて~?」




私は背後から梓ちゃんに近付き、黒くて耳の部分に白いモフモフの付いている猫耳を、梓ちゃんの頭に付けようと試みる。




「!?」



梓ちゃんは野生の感で危険を察知したのか、とっさに頭を「ブンブンブン!」と振り出した。
梓ちゃんが頭を振るたびに、彼女のツインテールの長い髪が、私にビシッビシッと攻撃をする。



「いたっ!いたっ!あずにゃん痛いよ!」




「じゃあ先輩もそれやめて下さい!」




「う~…分かったよぅ~…」




こうなった梓ちゃんは、絶対一歩も引かないのを私は知っている。
私はしぶしぶ手に持っていた猫耳をテーブルの上に置いた。
そんな私を見て梓ちゃんは満足したのか、頭を振るのを止めて、振ったせいで少し乱れてしまった髪を整え始めた。




(ちぇー…今日も駄目だった)




私は髪を整える梓ちゃんを横目で見ながら落胆する。
実はここ最近、ずっとこんな感じなのだ。
ふざけてちょっかい掛けると嫌がって攻撃するし、ギュッと抱きしめると一瞬だけ大人しくなるけど、すぐに胸の中で暴れ始める。




「ははっ!なんだ~梓、飼い主離れか~?」




私達の事を見ていた律っちゃんが、からかうように梓ちゃんに話しかけた。




「なっ!な、なんですか飼い主って!そんなんじゃありません!」




ニヤニヤとしている律っちゃんに、梓ちゃんはプイッと顔を背けながら早口でそう答えた。でも梓ちゃんは耳まで真っ赤になっている。





「まぁまぁ、そろそろティータイムでもしましょ?梓ちゃんも動いて疲れたでしょう?」





そんな私達を見かねたムギちゃんが、ニッコリと微笑みながら梓ちゃんに話しかけた。




「…そうですね。ムギ先輩、私ミルクティーが良いです」




梓ちゃんはムギちゃんに紅茶を頼むと、自分の椅子に着いた。
ムギちゃんのお陰で梓ちゃんは少し落ち着いたようだ。




「おぉ!ムギー!!今日のお菓子は何だ~!!!」




ティータイムと聞いた律っちゃんが、途端に騒ぎ始める。




「お前の頭はそれだけか」




すかさず澪ちゃんが、そんな律っちゃんに呆れた顔で突っ込んだ。




「なんだよーじゃあ澪はお菓子いらないのか~?」




「えっ!いや、そんな事言ってないだろ!」




ギャイギャイと2人の痴話喧嘩が始まった。
この2人はなんだかんだとても仲が良い。やっぱ幼なじみだからかな?


ムギちゃんはそんな2人を眺め、フフッと笑うと紅茶の準備に取り掛かり始めた。



「あ、ムギ先輩。私も手伝います」



そう言いながら梓ちゃんは椅子から立ち上がると、ムギちゃんの側へ駆け寄った。


ムギちゃんは「ありがと」と声を掛け、梓ちゃんは「ティーカップを出してきますね」と言い棚へ向かう。




ムギちゃんはお湯の用意。
梓ちゃんは棚からティーカップを取り出している。
澪ちゃんと律っちゃんはまだうんぬんかんぬん言い合っている。





そんな中、私は梓ちゃんの背中をずっと見つめていた。














「おねーちゃーん!お風呂沸いたよ~?」





「あーい」





私は読んでいた漫画をぽいっとベッドに投げ、階段を下り、洗面所へ向かう。

髪のヘアピンを取り、部屋着を洗濯機に投げながら脱いでいたら、憂が洗面所に入ってきた。



「お姉ちゃん着替え忘れてるよ~…って…あれ?背中に痣できてるよ?」



パジャマを持ってきてくれた憂は、少し驚いた顔をして私の背中を覗き込む。



「えっ?どこ~?」




「ここだよ。背中に痣なんてどうしたの?」



憂は私の背中の腰より少し高い位置を指で指し、心配そうな顔をして聞いてくる。
私は洗面台の鏡でその場所を確認をしようと思い、鏡の前に背を向けて立つ。
憂の言う通り、私の背中にはうっすらと痣が出来ていた。



ここは確か――



(確か…昨日梓ちゃんに叩かれたとこだ)



昨日抱きついた時に、梓ちゃんが嫌がって背中を強めに叩いたのを私は思い出す。
(少し背中が痛いな)とは思っていたけど、まさか痣が出来ているとは思わなかった。



(…これは躾が必要だね)



「憂」



私は明日の事を考えながら、さっきからモジモジしている憂を呼ぶ。




「えっ!なに?も、もしかして一緒におふるぉ」



「私明日ちょっと帰り遅くなるから」



「え…あ…うん…。夕飯残しとくね…」



興奮したかと思ったらすぐに悲しい顔をして、憂は洗面所から出て行ってしまった。




(憂少し泣いている様に見えたけど…花粉症かな?)




*


私はいつもより長めにお風呂に浸かる。


明日の“計画”をじっくりと練るために―――









次の日の放課後。

私は部活が始まる前に、今はもう使われていない旧化学準備室に梓ちゃんをメールで呼び出した。

どうやって教室のカギを手に入れたかって?
そこはさわちゃんにうんぬんかんぬん嘘を言って、無理やり入手した。


私はカギを使って教室の中へ入る。
ずっと使われてなかったからか、部屋の中の空気が少し悪い。
埃の被っている窓を開けて換気をし、梓ちゃんが来るまで私は椅子に座って待つ事にした。



――そして、ドアが開いた。



ガラッ



「…唯先輩~居ますか~?…あ、先輩!こんなとこに呼び出して、一体何なんですか?」




ドアから顔を出してキョロキョロとし、私が居ると分かった途端、少し怒った口調になる梓ちゃん。
私はそんな彼女に返事をせず、黙って俯く。



「唯先輩?」




何も喋らないで俯いている私に疑問に思ったのか、梓ちゃんはこっちに近付いて来た。
私はすかさず立ち上がり、梓ちゃんの背後に回り、ドアのカギを掛ける。




「えっ」



私の急な行動に梓ちゃんは驚いた顔をしている。
私がドアを背にして立っているため、梓ちゃんはもう逃げられない。



「先輩…?」



訝しげな顔をしている彼女を無視して、私は自分のブラウスのボタンを外し始める。



「な、なに脱いでるですか!?」



いきなり服を脱ぎ出した私に、梓ちゃんは顔を真っ赤にさせ、焦りながら声を荒らげた。




「あずにゃん。この痣、何かわかる?」




私はブラウスを脱ぎ、梓ちゃんに痣が見えるように背中を向ける。




「…あっ」



どうやら梓ちゃんはこの痣が自分が付けた事に気付いたようだ。




「あずにゃんが私の事叩いて付けたんだよ?」




「す、すみません…」



梓ちゃんは申し訳無さそうな顔で私に謝ってきた。
でも私が望んでいるのはそんな事じゃない。




「謝らなくていいから。舐めて?」




「え…あ…。そ、そろそろ部活行かないと…」



身の危険を感じたのか、梓ちゃんはこの教室から出ようと足を踏み出す。
梓ちゃんの声は震えていた。




「聞こえなかった?早く舐めて」




私は逃げようとする梓ちゃんに低い声で命令をする。
すると梓ちゃんは、ビクっと身体を強ばらせて、教室を出ようと踏み出していた足を固まらせた。




「ぁ…ぅ…」




梓ちゃんは足をガクガクと震わせながら私に近付き、背中の前で跪く。
そして私の腰に手を当て、小さな赤い舌をそろそろと口から出し痣を舐め始めた。



「ぺろっ…ぺろっ…」



梅雨の時期、この使われていない埃っぽい教室は、気温も湿度も高くジメジメとしているので、私の背中は少し汗ばんでいた。




「ぺろぺろ…ぺろっぺろっ」



でも梓ちゃんは、背中を伝う私の汗に気にする事なく、美味しそうに舌を這わせて舐めている。




「ぺろ…ぺろっ…ちゅ…ちゅっちゅっ…」




すると梓ちゃんは舐めるだけじゃなく、唇を押し付けて痣にキスをし始めた。




「あずにゃん、私の汗美味しい?」




「ちゅ…ちゅっ…ふぅ、ふぅ…ぺろぺろ…」




私の声に答えるかのように、梓ちゃんの手がお腹の辺りにまで伸びてきて、さわさわと撫でてくる。





「触って良いなんて言ってないよ?ほら、戻して?」




「ぁぅ…」




私のお腹を撫でている梓ちゃんの腕を引き離して、元の位置に戻させる。
名残惜しそうに梓ちゃんの手は私の腰を掴み直した。




「舌が止まっているよ?もっと舐めて」




「…ぺろ…ぺろぺろ…ぺろ、ぺろ、ぺろ…ちゅるっ」




私は梓ちゃんにもう少し痣を舐めさせ続ける事にした。





【痣 @後編】に続きます。

| 【痣】 | 02:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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