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ねことヘアピン

唯梓SS中心に自由気ままに綴るブログです。

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【はつちゅー!@前編2】

【はつちゅー! @前編2】







今現在のゲーム途中経過は【2:0】


もちろん2セットとも私が取っている。



「つ、強い…!」



「ふっふっふ…舐めてもらっちゃ困るよ。やっぱ手加減してあげた方がいいかなぁ~?」



現実での運動は苦手だけど、このゲームは憂とかなりやったからかなり自信があるのだ。
この勝負、梓ちゃんには悪いけど最初から勝ったようなもんなんだよ!



私は勝利と言う名の、“梓ちゃんとキス”を確実に掴んだと確信して、ニヤニヤとにやける。


すると、梓ちゃんはコントローラーをテーブルに置き、いきなり上に羽織っている薄手のパーカーを脱ぎだした。



「な、何で脱いでるの!?」



私はそんな彼女の行動にギョッとする。



「え?いや、これやってたらちょっと暑くなっちゃって…よいしょっと…。ふぅ…お待たせしました!ここから挽回していきますよ!これからです!」



梓ちゃんは再びコントローラーを握り「むん!」と気合いを入れた。



(ゲームで本気になっちゃってるあずにゃん可愛い…。それに…に、二の腕が…!あずにゃんの二の腕が目の前に…!目に毒すぎる…!)



そう。
彼女のパーカーの中は半袖だったのだ。
まさかこんなに早く梓ちゃんの二の腕を拝めるとは…。
衣替えするまで見れないよなぁとか思っていたから、二の腕耐久が準備されていない私の心臓はドッキンドッキンとびっくらこいている。


そして中断されていたゲームが再び再開した。


しかし私はゲーム中にも関わらず、梓ちゃんの方をチラチラと見ている。
梓ちゃんがコントローラーを振るたびに、彼女の白くて細くて丁度良い肉つきの二の腕が僅かにぷるっと揺れる。
半袖の花柄のシャツもフワっとなって…。



(あ…も、もう少し…もう少しで脇の中見えそう…)




私はこのゲームの運動とは違う意味で鼻息が荒くなっていた。




「…あれ、先輩いきなり弱くなりましたね」



「…ふぇ?」



梓ちゃんの二の腕に夢中になりすぎて気付かなかったが、いつの間にかゲームは【2:2】で同点になってしまっている。



(こ、これじゃ駄目だ!折角のあずにゃんとのキス作戦が台無しに!)



私は本来の目的を思い出し、隣にある二の腕の誘惑に駆られながらゲームに集中した。




そして―――




【ゲームセット!1PWIN!】




「うっしゃああああ!私の勝ちだよ!ね?ね?」




私は思わずガッツポーズをして、ぴょんぴょんと部屋の中を飛び回る。



「ちょ、喜びすぎです!…もうっ、私の負けですよ」



「あずにゃーん…。“ルール”覚えてるよね~?」



私はニマニマとしながら梓ちゃんに確認を取る。



「はぁ…やっぱりそれですか…。良いですよ、聞きましょう。でも私にできる範囲の事にして下さいね。あんまりムチャな事は止めて下さいよ」



梓ちゃんはため息をつき、私の言う事を受け入れる体制になった。
ジッと見つめて待たれているせいで、今更ながら恥ずかしくなってしまう。



「えっと…じゃあ、あの…その…」



「??…何ですか?ハッキリして下さい」



私は息を飲み、決心して口を開く。



「あ、あずにゃんと、キスが、したいな~んちゃって~…」



やっぱり恥ずかしさが残っていたのか、語尾を少し誤魔化してしまった。



「え…」



梓ちゃんは変な語尾なんて気にならなかったみたいで、私の“言う事”を聞いた途端、耳まで真っ赤になってしまった。



「な、何言ってるですか!」



梓ちゃんは頭から湯気が出そうなぐらい顔を真っ赤にさせ、声を荒らげる。



「だ、だから…あずにゃんとキス…」



「それは分かってます!…で、でも…キ、キスだなんて…」



梓ちゃんは眉を八の字にさせて困っている。
これはもう一押ししなければ。



「わ、私がゲームで勝ったんだから!あずにゃんは私の言う事一つ聞かなきゃい、いけないんだよ!」




私は手をジタバタとさせて、子供みたいに駄々をこねる。
先輩の癖に大人気ないけど、キスのためならプライドぐらい捨てるもん。


すると梓ちゃんは困った顔のまま口を開いた。



「……そ、それは…何処に…ですか?」




「ぇ…?えと…も、も、もちろん!く、唇だよ!マウストゥマウスだよ!」




「…」



「…」




二人の間に沈黙が起きる。




い、勢いに乗って言ってしまった…。
頬ぐらいならもしかしたら許してもらえたかもしれなかったのに…。



(あ、あずにゃん、怒っちゃったかな…)



さっきから梓ちゃんは俯いて黙っているから、今どんな表情をしているか分からない。
私は彼女の反応が気になりすぎてオドオドとする。



お互い沈黙のまま五分ぐらい経過した。
するとその時、梓ちゃんがやっと顔を上げ、こちらを見た。
久しぶりに見れた彼女の顔は、さっき見た時よりもさらに真っ赤っかになっていた。



「…………す、少しだけですからね!絶対直ぐに離して下さいよ!約束ですからね!」



梓ちゃんはそう言うと、眉間にシワを寄せながら私の顔の前に人差し指を立てる。
私は彼女の言葉を頭の中でリピートする。



(つまり…OKって事!?)



「ぇ…あ…う、うん!軽く!軽くちゅって!ちゅってするだけだから!約束するよ!」



私はコクコクと頷きながら、彼女の人差し指に小指を絡ませ指きりげんまんをする。



「ちゅ、ちゅーとか言わないで下さい!!」



梓ちゃんはバッと指を離し、怒った口調でそう言うとそっぽを向いてしまった。
でも彼女の顔は未だに真っ赤なままだ。



(ま、まさか上手くいくとは…)



私は目の前にある梓ちゃんの唇をじっと見つめる。
夢にまで見た…梓ちゃんの唇…。
彼女の小さな可愛い唇は、ほんのりピンク色で…。
リップを塗っているのかぷるぷると潤っている。



(美味しそう…)




梓ちゃんのジューシーな果実のような唇を見ているだけで、私の口の中にはじゅわじゅわと唾液が湧き出てくる。



「…は、はやくしてくださいよ…」



見つめていた唇がいきなり喋った。
何時までも行動しない私に、梓ちゃんは痺れを切らしたみたいだ。


私は慌てて彼女の唇から視線を外す。



「ふぇ!?あ、う、うん」



私は口の中でなみなみになっている唾液をゴクッと飲み込み、震える手で梓ちゃんの肩を掴んだ。
梓ちゃんも緊張しているのか、体が小刻みに震えている。



(震えているのは恥ずかしさから?…それとも)



私の事が恐いのだろうか。
でも、悪いけどもう後戻りは出来ない。


「じ、じゃぁ…いくよ…」


私はそう言い彼女の肩を握っている手に力を込める。



「は、はい…」



梓ちゃんは覚悟を決めたのか、ギュッと強く眼を閉じた。

私は自分の荒くなっている呼吸を抑えつつ、顔を傾けながら恐る恐る彼女の唇に顔を近付けていく。

私の鼻息が顔に当たったのか、梓ちゃんは肩をブルッと上下させて唇に少し力を入れた。

お互いの鼻息が当たるぐらいの距離になり、私は静かに目を閉じる。



そして遂に、私の唇が梓ちゃんの唇




――の感触とは別の場所に当たった。



「へ?」



「あぇ?」



私達は思わず目を開けて、お互い自分の唇を見る。


私の唇は梓ちゃんの唇ではなく、唇の端っこに当たってしまっていた。



(は、外した!?)



私は一旦梓ちゃんから唇を離し、しどろもどろ言い訳を考える。



「い、いや、今のは…練習!そう!トレーニングだよ!…だから、つ、次が本番…」



苦しい言い訳を言い終えると、私はもう一度彼女の唇に顔を近付ける。
今度は外さないように薄目で位置を確認しながら。

すると梓ちゃんは私の肩を掴み、グイッと身体を引き離した。


「だ、駄目です!これ以上されたら…私…は、恥ずかしくて死んじゃいます!」


顔を真っ赤にさせてそう言うと、梓ちゃんは俯いてしまった。



(え、え、折角のチャンスなのに!)



「お、お願いあずにゃん、もう一回だけ…く、唇にちゅって、軽くするだけだから…ね?ね?ね?」



私は目をウルウルとさせながら「ね?ね?」と梓ちゃんにお願いをする。



「何度言ったって駄目駄目です!一回って約束ですよ!…もう離れて下さい。じゃなきゃビンタしますよ」



赤い顔で私の事をキッと睨むと、梓ちゃんは手を振り上げた。



「そ、そんなぁ~!?」









「う゛ぅ…ずびっ…じゅるる゛、ひっぐ…ふぇ゛~」



あの後、私はずっと梓ちゃんに『お目目ウルウルお願い攻撃』をしたが、まったく効果なしで彼女の答えは『NO』の一択だった。
そして彼女はパッパッと支度し終えると、『また明日学校で』と言いうるうる泣いている私の事なんか置いてサッサと帰ってしまったのだ。




(あずにゃんは私とキスしたくないのかな…。もしかして私の事、実は好きじゃないんじゃ…。)




「そ、そん゛なの嫌だよ゛ぉ~!!びえ゛ぇ゛ぇ~」



私は布団を被ってわんわんと泣きじゃくる。




(…でも…あずにゃんの唇…の端。柔らかかった…)



触れた時間はほんの僅かだったけど、頭の中で鮮明に思い出せる。



梓ちゃんは小さな唇を少し突き出し、顔を真っ赤にさせながら私のキスを待っている。
そして私の唇が彼女に触れる。
彼女の肌の弾力で、私の唇がぷにっと潰れ、彼女に触れている部分だけがジワジワと熱くなる。


何か違う事に気が付いた私達は、離れてお互い目を合わせる。

その時の目を見開いた梓ちゃんは、何処か残念そうな顔をしていた……気がする。



(まぁ私の思い違いなんだろうけど…)



口の端っこであれだけ柔らかいんだったら、彼女の唇はどんなに柔らかいんだろう。
それに、どんな甘い味がするんだろう…。



私はさっき彼女に触れた唇をぺろっと舐める。



「……しょっぱ…」



自分のしょっぱい涙の味しかしない。


私は布団の中で、悶々と梓ちゃんを想い泣き苦しみながら寝ついた。







【はつちゅー!@後編へ】



後編に続きます。
まだ書き始めてもないのですが、今週末までに出来上がればいいな…と考えております。
でも今週は少し忙しいため難しいかもしれません…。
可愛い唯ちゃん!と言うより、なんだか可哀想な子になってしまいましたww

ここまで読んで下さりありがとうございました!^^
コメ、拍手ありがとうございます!
明日には必ず返信しますので…今日は寝させて下さ…いorz

| 【はつちゅー!】 | 12:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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