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ねことヘアピン

唯梓SS中心に自由気ままに綴るブログです。

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【唯梓連載「梓の○○」シリーズその3 梓の混乱@前編】

キス、キス、キス。
毎晩あなたと過ごす、甘い甘い夢。
夢の中のあなたは私の言う事なす事何でも叶えてくれる。
私を見つめる瞳、灼けるように熱い唇、息をする度に感じる甘い吐息。
夢の中のあなたによって、私の心のタンクはなみなみに満たされていく。


打って変わって現実でのあなたはここ最近ずっとうわの空。
まるであなたの瞳には私の存在なんて映していないみたいで。



夢見がちだった私は、そんなあなたを黙って見る事しか出来ませんでした――





【唯梓連載「梓の○○」シリーズその3 梓の混乱@前編】





『ジリリリリリリリリリ』


バンッ!


『リリッ...』


朝、私はけたたましく鳴る目覚まし時計を片手を伸ばして止めた。



「んんーー!!ふあ~ぁ....」



ベッドから身体を起き上がらせて、腕をグーっと天上に向けて伸ばす。

あれから1週間が経ったというものの、私は毎日先輩との不思議な夢を見続けていた。
でもどうしてかキスを何度かし終えると、必ず意識が遠のき甘い夢から覚めてしまう。
そしてパンツはびしょびしょ洪水状態なのである。

今日もまた、私の下半身は大変な事になっているだろう。
私はパジャマのゴムを引っ張りつつ、そーっと中を覗いてみる。
案の定そこにあるパンティはグッチョリと濡れていた。



(これ、なんなんだろう…)



私はため息を付きながらもベッドから立ち上がり、足音を立てないように洗面所へと向かう。
こんなに濡れてるパンツを家族に見られたら、この歳でおねしょをしたのかと思われる。
そんな事態になったら死ぬほど恥ずかしいので、朝こっそりと洗面所でパンツを洗うのがここ最近の日課になっていた。


今日も私はパンツを洗いながら、さっきまで見ていた甘い夢を思い出す。

私が『キスして』とお願いすると必ず気持ちのいいキスをくれる、夢の中の唯先輩。
昨晩のキスは、また一段と…その…気持ちよかった。
お互いの舌が絡まり合って、脳みそまで蕩けてしまいそうになってしまう。
夢の中での先輩とのキスは、日に日に情熱的になっている様な気がする。



(今日の夜も楽しみだな…えへへ…)



ふと洗面台の鏡を見ると、人に見せられないぐらい物凄く惚けた顔をしている自分が映っていた。
私は蕩けてしまっている思考を切り替えて、学校の支度をし始めた。










今日も放課後は軽音部での部活動だ。
様々な部活の中では珍しい事に、軽音部は学校がある日には毎日活動している。
まぁ練習熱心と言うよりは、みんなで集まってティータイムをするのが主になってるんだけど。


今日も律先輩が『お菓子食べないとドラム叩かない!』と駄々を捏ねたので先にティータイムをする事にしたのだが、珍しく唯先輩は大人しかった。
いつもなら律先輩と一緒にハシャぎ回るのに。
ティータイム中も、唯先輩はお菓子にあまり手をつけずに、ボーっと何かに想い老けている感じだった。


そして現在、みんなで曲の通し演奏を行なっている。
しかしなかなか先に進まない。
唯先輩がさっきから何度も初歩的なミスを繰り返しているからだ。
いつもも少しミスをしたりはするけど、今日のはそれ以前の問題の様な気がする。
先輩達も唯先輩の調子がおかしい事に気付いたみたいで、律先輩がスティックを何度かかき鳴らし演奏は中断になった。



「おい唯、どうした?調子悪いのか?」


「…うん、ごめん。私今日は帰るね」



唯先輩は漠然とした顔でそう言うと、ギー太をケースに片付け始めた。
いきなり帰ると言い出した先輩に私達は心配する。



「大丈夫か?唯」


「唯ちゃん、気をつけて帰ってね?」


「体調悪いんですか?先輩、家まで送りましょうか?」



私も唯先輩の背中に声を掛ける。
少し足元がフラフラしていたため、先輩が1人で家まで帰れるか心配だったからだ。



「だ、大丈夫。1人で帰れるから」



私に背中を向けたまま先輩はそう返事をすると、ギターを背負ってそそくさと音楽準備室から出て行ってしまった。
先輩のあまりの手際の良さに、私は思わずその場で立ち竦んでしまう。
部屋の中に重い沈黙が起きる。



「唯先輩どうしたんでしょうか…?」



唯先輩が出て行ったドアを見つめながら、私は先輩達に尋ねた。



「う~ん…今日学校来てからずっとあんな感じだったんだよな~。心此処にあらず!って感じでさ」


「そういえば今日あまりお菓子食べてなかったよな…」


「うん、いつもなら絶対残さないのに…。何か悩み事でもあるのかしら…」



先輩達も詳しい事は知らないみたいだ。
みんな唯先輩の事を気にして、心配そうな顔をしている。
この後部活を続ける、という雰囲気じゃなかったので、今日の部活はここで終わりになった。



(唯先輩、私の顔見てくれなかった。そんなに体調悪かったのかな…)



私は帰り道、先輩の事を心配に思いながら1人でとぼとぼと帰宅をした。











人間の欲望とは愚かである。
寝る前まではあんなに心配に思っていたのに、今日も私の欲望の塊である夢の中には唯先輩が出てきた。


今日の夢は唯先輩の部屋みたいだ。
ベッドのすぐ横に先輩の相棒であるギー太が立て掛けてある。


私達は向かい合わせになってベッドの上に座っていた。
唯先輩の瞳の中にはしっかりと私の姿が映っている。
まるで私の願望を映してるかのようだ。
先輩は私の肩を押して背中をベッドの壁に押し付けると、顔の横にある壁に手を当てて覆い被さってきた。
今日の先輩は何だか余裕が無さそうに見える。
私はそんな先輩を見つめながらも何時も通りに『キスして下さい』とお願いをする。



『先輩、キスして下さむぅっ!んっ…じゅるっ…んっんっ……ちゅくっ』



言い終える途中で唇を塞がれたと思ったら、すぐに唇を割って先輩の熱い舌が口の中へ入ってきた。



『ふぁ…ちゅる…んちゅっ…しぇんぱ…んくっ』


『ちゅぱっ…ちゅっ、じゅるっ…くちゅっ…』



先輩の舌はネットリとしていて、舌が火傷してしまうかと思うぐらいとても熱い。
次から次から溢れ出てきて飲みきれない唾液が、だらしなく口の端から垂れて首にまで伝ってくる。



『ん…んちゅるっ…あず‥んっ、じゅる…』


『んはっ…ぷぁっ…ちゅくっ、んあっ…ぢゅる…』



唇を合わせてから五分、いや十分位経ったのではないだろうか。
私はそろそろ息が苦しくなってきたので、先輩の背中を「トントン」と軽く叩く。
これが夢の中での私達のキスの終わりの合図になっていた。



『ちゅっちゅっ…ちゅぴっ、んっ…ちゅっ』


『ふっ、ちゅぱっ…じゅるっ…んふっ…ふっ』



終わりの合図を出したのに、先輩はまだ舌を動かし私の口内を舐め回してくる。
私は(気付かなかったのかな?)と思い、今度は少し強めに背中を叩いた。



『ちゅるっ、んっ、せんぱいっ…んむぅ、ふっ…』


『ぢゅるぢゅるっ…んちゅ、ちゅちゅっ、ちゅうぅっ…』



今度こそ私が背中を叩いた事に気付いたはずだ。
しかし先輩が離れる様子は一向に無い。
それどころか体をさらに寄せ付け、鼻息を荒くさせながら私の舌を激しく求めてくる。



『じゅるっ、ふぅっ、ふぅっ、んくっ…ふっ、んむっ、ぢゅるうぅうぅうぅっ!!』


『んあっ…んふっ、あっ、ちゅるぅっ…ふっ、んあっ、んむぅぅーっ!?』



先輩は啜るようにに私の舌に強く吸い付くと、手をスカートの中へと侵入させて来た。
私は先輩の行動に驚いて、綴じていた目を見開く。
すると先輩も目を開けていた。
私達の目線が近距離で混じり合う。
先輩は唾液でテカテカになっている唇を舐めながら、私の瞳をじっと見つめてくる。
その瞳は初めてこの不思議な夢に現れた時の、獣の目になっていた。
私は先輩の熱い瞳から目を離す事が出来ない。
すると先輩はスカートの中に入れている手を動かし、太股をさわさわと撫でてきた。
先輩の手の感触に、勝手に身体がビクッビクッと反応をする。



『んあぁあっ、ふあぁっ、ぅんっ…あぁっ…ん、ちゅうっ、んんっ…』


『じゅるっ…ふうっ、ちゅぱっ…ふうぅぅ、ふうぅぅ!じゅるるちゅるぅっ!』



先輩の手のひらは、円を描く様に私の太股をシツコく這い回る。
それはいつも頭を撫でる時の優しい動きではなく、愛撫的な撫で方でだ。

呼吸が苦しくて私は鼻と肩で息をし始める。
すると先輩の鼻息も段々と荒くなってきた。
顔に当たるお互いの息が熱くて、頭がクラクラと回るような感覚に陥る。
私は気が遠くなりそうな意識のまま、足をジタバタと動かして先輩の手から逃げようと試みる。
しかし抵抗も虚しく、先輩の手のひらはジリジリと太股の付け根にまで伸びてきた。



『いやぁっせんぱ、んむぅっ!?…むぅっ、ぢゅるるるぅっ‥んふぅ…』



酸素が欲しくて、私は先輩の唇から離れるため無理やり頭を横に振り切ろうとする。
しかしすかさず手で後頭部を固定されて、また唇を塞がれてしまった。
首の後ろを掴まれたまま再び濃厚なディープキスを繰り返される。
口内を隅々まで舐められすぎて、まるで口の中の神経が麻痺してしまっているみたいだ。
私は飛んでしまいそうな意識を保つのに精一杯だった。



そして先輩の手がとうとうパンツに触れた瞬間…





私の目の前は真っ白になった――――――












パチっと目が覚めた。ボンヤリと天上が見える。
すごい寝汗を掻いていた。背中が汗でベトベトとしていて気持ちが悪い。
時計を見ると、夜中の2時半頃。寝てからまだ、約2時間半ぐらいしか経っていない。
私は喉がカラカラに渇いている事に気付き、ベッドから立ち上がりリビングへと向かった。



蛇口を捻り、コップに水を汲み一気に喉へと流し込む。
冷たい水を流し込むと、喉が美味しそうにゴクゴクと鳴った。
1杯じゃ足りなかったので、私は3杯程飲み干した。



部屋に戻った私は、何も考えずにもう一度寝る事にした。
汗で濡れているパジャマを着替えようかと一瞬思ったが、面倒なのでそのままベッドに入る。
喉が潤ったからか私はすぐに眠りに落ちる事が出来た。





しかし夢の続きを見る事はなかった――――







【梓の混乱@後編】へ続きます

| 【「梓の○○」その3 梓の混乱】 | 23:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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